2006年05月11日
悶えチュー
娘・R(2才)がキスしてくれたので天国に上る気持ちになった。
文字通り昇天しそうな勢いで、ババンババンバンバンまた来世。まさに天国のキス。Kiss in blue heaven、もっと遠くに。Kiss in blue heaven、連れていってねーえダーリン(主にいかがわしい店方面)
たかが2才の娘のキスで何を大袈裟な、と思われる方もあろう。しかしRは僕に滅多にキスをしてくれないのである。いくら
「Rちゃん、ちゅー」
僕が一生懸命口説いても
「めーよ!」
と軽く一蹴され、下手すりゃ顔を叩かれる。僕は実の娘からもキスされない(嫁は言わずもがな)、不甲斐ない親父なのである。
それがどういう風の吹き回しか訳か、ここ数日ほどキスしてくれるようになった。そしてキスしてくれるタイミング及びシチュエイションもこれまた絶妙で、つまり不意打ちなのである。
例えばRをダッコしていて、顔が向かい合わせになっている時に
「ぱぱ、ちゅっ」
といきなり唇を合わせて来たり、振り向きざまにして来たり。このような何気ない時の不意打ちのキスは、裸エプロンや、素肌に男物のワイシャツを着せる、いわゆる「部屋とワイセツと私プレイ」等と並び、最もソソるシチュエイションだと言っても過言ではない。いや、絶対ソソるはずだ。ソソると言え。さもないとキスする。
ただこれでキス解禁となったかというと、そうではない。僕の方からキスしようとすると「めーよ!」と断られるのは変わりがない。あくまでもRの気紛れを待つしかないのだ。求めよ、されど与えられへん、なのである。
Rが仕掛けて来るキスのシチュエイションとレア度の高まりが、僕にとってはますますRのキスを貴重なものにし、冒頭に書いたとおりの興奮に繋がるわけである。
ひょっとしたらRは意識的にそうしているのだろうか。自分のキスの価値を保つ術をこの2才児は知っていて、僕にツンデレな態度を取っているのだとしたら…おそろしい子!
求めても、求めても報われぬ。いつもこうだ。僕は惚れた女を追い掛けるだけの人生。たまには追い掛ける側になってみたい。
「この痴漢野郎待てコラー!」
とかいうのは無しで。でもいいの。忍ぶ恋こそ誠の恋なり。たまに振り向いてくれるだけで僕は幸せなのさ。
辛うじてとっ捕まえた嫁でさえ、現在では僕がキスをしても、「ハナクソつけんじゃねえ」みたいな顔しかされないことを考えると、Rのこのツンデレから学ぶべきところはあるのかもしれない。
Rとのキスは、繰り返すが天国のキスであり、これまで交わしてきたどの唇よりも甘美である。願わくばもっとたくさんしてくれんことを…。
これを「たまにキス」といいます。
エンピツ投票。■はてなアンテナに追加