2006年05月09日
ありをりはべり いま座り
息子・タクが生まれて7ヶ月になった。
娘・R(2才)が我が家の女王様として君臨しており(在位:2003~)、
「パパ、見て見てー」
「パパ、おいでー」
「パパ、だっこしてー」
常に私を見て私と遊んで私を抱いて状態であるため、どうしてもタクに手が届かないことがあり、また、Rの動きが派手な分タクがその影に隠れがちなので、この日記でも登場することが少ない。しかしタクはわりと逞しく成長している。
なんと生後7ヶ月にして「お座り」が出来るようになってしまった。
普通赤ちゃんは成長するにつれ
仰向け→寝返り→ハイハイ→お座り→二足歩行→イナバウアー
このような流れで動けるようになるのだが、タクはハイハイをすっ飛ばして座るようになってしまった。例えれば童貞なのに初体験でいきなりアナルセックスをするようなものである。違うか。
「あれえ?おかしいなあ。何で順番が逆なんだろう…」
僕も元保育士の嫁でさえ頭をひねりながらも、いつの間にかチョコンと座っているタクが可愛くて仕方がない。
ハイハイが出来ないのに、シーソーにも乗れてしまう(親父の補助付き)
人間の赤ちゃんのセオリー通り、ハイハイを試みる動きも見られるのだが、それは四つん這いになってお尻をヘコヘコ上下させるだけでちっとも前に進まない。むしろ後退する。
「あらあらタク。後ろに行っちゃってるよ」
と見ていると、Rも四つん這いになって
「見て見て~」
お尻をヘコヘコさせてタクの真似を始めてしまった。その姿は、僕の目には、嫁を犯している僕自身の動きにしか映らず、鏡に映った己の獣と化した姿を見せ付けられたようで何ともやりきれない気持ちで一杯になった。
「きゃはははは!見て~」
Rはそんな親の穢れた目を物ともせず、ますますお尻のピストン運動を激しくする。おそらくタクの動きが純粋に面白いから真似をしている、ということなのだろうけれども、僕らの目がタクに移っていたので、同じことをして自分に目を向かせたい、というジェラシーも入っているのではないだろうか。
お座りだけに、嫉妬ダウン。なんつって。
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