2006年04月01日
若者の大便者
仕事から帰って来ると、嫁が発狂寸前だった。
ちょうど嫁と娘・R(2才)と息子・タク(5ヶ月)が風呂から上がり、寝る準備をしていたところだったが、僕の顔を見るなり嫁が
「あなた、大変なことが起こったのよ!」
今にも泣きそうな顔で叫ぶではあーりませんか。一体何が起こったか。少女に何が起こったか。うすぎたねえシンデレラ~(石立鉄男)
もしかしてRやタクが病気になった?
いや、娘・息子とも思いっきりピンピンしてるし。
もしかして僕のエロティックブックスの在り処を子供達に暴かれた?
いや、僕の息子は思いっきりビンビンしてるし。
いや、関係ないし。
以下嫁の証言を元に再現してみることにする。
嫁がRとタクを風呂に入れる時のこと。Rは自分で服を脱げないしタクは赤ん坊だし、2人同時に入れる事は出来ない。まずRを浴槽に入らせ一旦居間に戻り、タクを脱がせて抱っこして再び風呂場に戻ると
「うんちー。まま、うんちー」
Rが乙女にあるまじきセリフを吐いていた。
「えっ。うんちしたいの?じゃあちょっと待って…」
嫁が慌ててRをバスタブから出そうとしたが時既に遅し、お湯の中に立派な物が産み出されており
「ギャアアアアアアアア!」
ということになったらしい。
「うんちつまんで、お湯抜いて、バスタブやら体やら洗い直して、もう大変だったのよ…」
「うんちって水に浮くんだよなあ」
「いえ、沈んでたわよ」
便秘気味だったので高密度・スーパープレミアムな作品だったらしい。Rはまだおむつっ子。まだどこで大便をすべきかなど分からない。
「Rちゃん、お風呂でうんちしちゃったの?」
「うん、したのー」
聞いてみてもケロッとしている。
「じゃあ今度はトイレでしてみようね」
「うん」
そんなわけで嫁子供達が寝静まった。Rは便意を催してほとばしらせてしまったが、僕は情欲を催してほとばしらせたかった。
嫁の枕元にそっと忍び寄り、頬をすりすりと撫でてみると
「ちょっと!疲れてんのよ!」
僕の下心などお見通しと言わんばかりの怒鳴り声を上げた。
「そ、そんなつもりじゃないよ!」
思いっきりそんなつもりだったのだが、
「そうか、疲れてるのかー」
日頃の疲労プラス大便パニックでとどめを食らったんだろうなあ、と優しく撫でて、紳士的な態度を取り繕ったのであった。ここで逆ギレするよりウソでも優しくしていた方が、明日うまくいくかもしれないのである。
これを、ウソも大便といいます。
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