2006年03月12日
臭いオヤジには蓋をしろ。
娘・R(2才)がちゅーしてくれない。
もう何度このことを日記に書いたことか。
「Rちゃん、パパにちゅーして」
「めっ!」
「じゃあママには?」
「まま、ちゅー」
僕には頑なに断り、嫁には僕の目の前で濃厚なちゅーをする。この身を引き裂かれる思い。中学校の頃好きだったクラスメイトがAV女優になっちゃってるのをビデオ屋で発見し、それを泣きながら見るような複雑な気持ちである。
それでも「僕が男だからRは拒否するのだ。操を守ることは大変良いことである」と無理矢理納得するようにしていたが、息子・タク(5ヶ月)が産まれてからは
「たっくん、ちゅー」
弟にはさも嬉しそうに愛のベーゼをかましているので、僕はいよいよ悶え苦しむことになった。嫌われているわけではない。いつも甘えてくる。お風呂も一緒に入る。おむつも替える。裸身を余す所なく晒してるのに何故なの?
「臭いんじゃない?口臭とか」
嫁は残酷なことを言う。お父ちゃんお口くさーいって。臭いのだろうか。社会人としての一般的な嗜みとして、一応毎日歯は磨いているのであるが。ひょっとして嫁は既に気付いていて、遠まわしにRの口を借りて言っているのだろうか。だからやらせてくれないのだろうか。嫁よ。すまない。これからは挿入だけに専念する。
「明日モンダミン買ってきて!」
お口クチュクチュするからお前も夜グチュグチュにしてやるぜ!と意気込んだが、嫁は更なる難題を取り上げた。
「一番臭いのはタバコなんじゃないの?だからRも嫌がるのよ」
ああ。やはりそれか。喫煙者には特に風当たりが厳しいこのご時世。やれ非常識だのカタワだの、僕の紫煙よりお前の屁とワキガの方が臭いだろ、という感じの人にまで言われるといよいよ潮時なのかも知れぬと思う。しかし頭では分かっていても体が付いていかない。禁煙失敗回数はもう3ケタを数える。
娘の唇を吸うか、タバコを吸うか、両立は叶わない。
タバコにはこのような、「ここまで書いてるんだから、吸って病気になってもあなたの自己責任ですよ」というJTの責任逃れのための注意書きがある。
それをこのような一文に変えてくれればもっと効果覿面なのかも知れない。
タバコのジュウバコの隅を突くお話でありましたとさ。
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