ラブミー・パンダー


日曜日は暖かかったので上野動物園に行ったでごわす。

ごわすなんて語尾に付けても西郷どんの像は全然見なかったでごわす。ちぇすとおおおお!(精一杯の鹿児島弁のつもり)

子供が出来る前、僕は女体以外の生き物の臭いが悉く苦手で、嫁が「動物園に行きたい」などと言っても

「動物園は臭いからヤダ」

と却下していたものだが、現在は娘・R(2才)が動物好きなので、連れて行ったら喜ぶに違いない、と考えただけでホイホイ行くようになってしまった。娘は嫁より強い。

Rを連れて行くのは2度目である。前回はろくに見ない内に昼寝してしまったので、今回はもっと早い時間から精力的に回った。が、息子・タク(4ヶ月)がとっととベビーカーの中で寝てしまった。まあ、また連れてきてやるさ。その代わりRは頑張った。

広い園内を自分で歩き、Rが特にお気に入りの動物達、パンダ、象、猿、ゴリラ、虎、キリン、シマウマ、カバ、ペンギンなどを見せてやると大喜び。

特によかったのはパンダであった。やはり上野動物園といえばパンダ。パンダがいない上野動物園なんて、虎がいない舞竜、大事マンがいないブラザーズバンドのようなものである。前回来た時のパンダはまるでやる気なしで、こちらに背を向けて寝ており動く気配すらなく、

「客商売なめとんのかコラー!」

と憤ったものだった。

「パンダは何食ってるんだろうねえ」

「人!」

と言いたくなるぐらい、これほど人を食ったパンダはいなかった。しかし今日のパンダはノシノシとサービス満点で歩き回っていてくれたので、僕自身も20年ぶりぐらいでパンダをまともに見ることが出来た。Rも

「おなじでしょ?おなじでしょ?」

絵本やテレビで見ているパンダと同じでしょ?と何度も僕に聞いてくるのであった。本物を見れて嬉しいに違いない。

「R、パンダは何食べてるんだろうねえ」

「えーと、らーめん」

まだRに駄洒落は早過ぎたようだ。充分堪能してパンダから離れると、ひとり旅風の金髪中年外国人男性がポツンと突っ立ったまま「パンダ焼き」なるものをモシャモシャと食べていた。

パンダ焼きとは、たこ焼きのたこの代わりに…とか、パンダの串焼きとか、そういうものではない。そんなことをしたら日本パンダ保護協会名誉会長である黒柳徹子(本当)がスーパーひとし君をぶん回しながら襲いかかり、徹子の拷問部屋に連れて行かれるであろう。つまりは人形焼のようなものである。

Rはパンダ焼きをうまいんだかまずいんだか分からぬ無表情さで食べている彼を指して言った。

「おなじでしょ?」

いや、おやじでしょ…。

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