2006年12月05日
コノハナカムヤヒメ
娘・R(3才)も息子・タク(1才)も再びハナタレになってしまった。
Rの方が咳も出ていてひどいので、チャリで2分の耳鼻科に連れて行くことにした。
「じゃあお父さんといっしょに行こう!」
行き先を告げずにRを誘うと
「なんのお買い物するの?」
何も知らないRはニコニコしていたが、
「ごめん…お医者さんなんだ」
耳鼻科に着いてチャリから降ろした途端
「ウギャアアアアアアア!」
幼女誘拐犯として通報されてもおかしくないぐらいの絶叫を上げた。ごめんR…決して騙まし討ちをするつもりじゃなく…いやごめん、初めから騙すつもりでした。だって初めに言ったら最初から絶叫しまくりで手に負えないんだもん。
耳鼻科での診察の後にもRの受難は続く。朝は寝ている間の鼻水が詰まっているため、また夜寝る前には寝苦しくならないようするため、朝晩2回鼻水をチューブで吸引するのである。これはタクにもするのだが、ふたりとも全身全霊を込めて泣き叫ぶ。
こんなことを繰り返していては、パパ嫌われちゃうんじゃないかしらん…とこちらの神経も擦り切れそうであったが、この土日は外に出ず家の中で遊んでいたが、Rもタクも僕にべったりくっついて離れなかったのが嬉しかった。
しかし昨晩…。夜の吸引を終えた後に子供達は寝たが、ものの1時間で再びRの鼻が詰まって来たようで、うーんうーんと寝苦しそうにしていた。寝ているRに再び鼻吸引をすべきかどうか。嫁と迷った。
「いくら吸ってもキリがないのなら、やるだけかわいそう」
「でもこんなに寝苦しそうで見ていられない」
「うーん…」
しばし考えた後…
「ウギャアアアアアアア!」
結局吸引断行。許せR。騙まし討ち後は闇討ちだ。そりゃ怖いだろう。嫌だろう。何しろ寝ている間にいきなり鼻の穴にチューブを突っ込まれて、目を開けたらオヤジが馬乗りになってチューブを咥えてるんだもの。トラウマになりやしないだろうか。
翌朝…寝苦しかった夜を過ごしたであろうRは、布団にくるまり誰よりも最後まで寝ていた。僕は会社に出かける時間になったので
「Rちゃん、起きる時間ですよ~」
と声をかけたら目がパチッと開いた。しかし僕と目が合った途端、いつもならラブラブ抱擁を求めてくるのに、サッと布団の中に潜って隠れてしまったのである。また吸われると思ったのだろう。
「Rちゃん、吸わないから出ておいで」
「だめ!」
「パパ会社行っちゃうよ。ばいばい」
「ばいばいしない!」
「じゃあパパは寂しく行くよ…サヨナラ、サヨナラ」
あああ、完璧に怖がられてしまった。見送りのない出勤はなんと侘しいものであることか。
コノ鼻水を吸ワセテオクレ
サアナミナミト吸ワセテオクレ
鼻ニチューブノタトヘモアルゾ
サヨナラダケガジンセイダ
問題:Rがもうひとつ怖れていることはなんでしょう?
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