2006年11月26日
NERIMA END × YOME
ある朝、なにか不安な夢から目を覚ますと、嫁と息子・タク(1才)がラッパーに変わっていることに気づいた。
嫁もタクもこのようにフードをかぶり、僕が起きたのを見るなり
「ヘイ!YO!オハYO!」
ハマーのようにポーズをズビーシと決めた。
「…誰、君」
朝から何をやっとるんだチミたちは。君達、僕の嫁と子DA・YO・NE?嫁のみならずタクも
「DAー!」
と合いの手を打つ。お前はロシア人か。それにしてもこの母子、ノリノリである。しかしここでノリノリでない唯一の者がいた。娘・R(3才)である。嫁とタクは起きるのが早いが、Rは僕と同じで最後まで寝ている。この時も嫁とタクのバカライミングを聞いてそーっと起きたのだが
「…Rもラッパーするか」
「…しない」
我が家のディーヴァ(歌姫)は音楽性の不一致から参加を拒否した模様。
考えてみれば枕元にラッパーがいるというのは恐ろしいものである。日本で最も伝統があるラッパーは坊主であろう。MCボーズ。なんちゃって。そして最も由緒あるライムはお経であろう。もし朝起きたら僕の顔に白い布が覆われていて、坊主ラッパーが僕の枕元で
「はい、これから般若心経ラップしまーす。かんじーざいぼっさーつ!」
などと木魚でブレイクビーツを叩きながらやられたら、それはもう死ねということ。(般若心経ラップは昔キャプテンジョージという芸人のようなDJのような人がやってた)
さすれば僕はどうするか。嫁とタクがラッパーになり、Rは拒否。意思表明をしていないのは僕だけである。
「ぱぱもかぶってー」
Rが僕の服のフードを引っ張って言った。偶然にも僕もパーカーを着たまま寝ていたのである。すわ。僕もラッパーにならなければならないのか。いや僕はヒップホップは好きじゃなく、テクノ好きなのである。テクノ魂を売るわけにはいかない。なのでこの歌を歌うしかない。
「じゃまをっしーないでーぇー♪」
ラッパー警部。
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