2006年11月25日
ピンチでポンチでセンチなランチ
会社での昼休み。ちょっと嫁に聞きたいことがあって嫁携帯に電話した。
「あー僕だけど。アレっていつだっけ。日曜日?分かった。じゃーねー」
ものの1分で済んだ。味気なし。本当なら
「今夜はお前の花弁と蜜を吸い尽くしてやるぜ。チュ」
というセクシーメッセージがあるのだが、昼休みとはいえ社内である。壁に耳ありジョージにメアリーなのでやめといた。が、すぐに嫁から電話が返って来た。
ちゃらっちゃちゃらららっちゃら♪あーん♪あーん♪
オフィス内に響く、青江三奈の淫靡な喘ぎ声。しまった。こんな時に限って着メロが「伊勢佐木町ブルース」
「はい…」
冷や汗をかきながら出ると
「あのね、R(3才の娘)が自分も喋りたいっていうから替わるね」
とのこと。Rは電話で僕と喋るのが好きだ。さっきは嫁とすぐ喋って切ってしまったので横にいたRは
「Rちゃんもモシモシするのっ!」
と怒ったのだという。なんとも可愛いではないか。
「はい。もしもしRちゃん。お父さんですよ」
「もしもしーキャハハハハ」
電話の向こうのRは楽しそうである。殺伐とした職場で聞く愛娘の声は、会社という戦場で散った男へのレクイエムにも似た安らぎをもたらす。いや、まだ死んでいられないのだが。こんなところで死んでも、死して屍拾う者なし。Rの後ろからはザワザワとざわめきが聞こえるので、どこか外にいるらしい。
「Rちゃん、今どこにいるの?」
Rの返事は驚くべきものであった。
「えっとねー。ここ」
どこじゃあ!
「…こ、ここじゃ分からないなあ」
「ここなのっ」
「ごめんね。お父さんエスパーじゃないから分からないんだ。じゃあママに替わって」
Rは一応会話が出来たので満足したのか、素直に嫁に替わったようだ。
「あ、嫁?今どこにいるの?Rに聞いても『ここ』しか言わないし」
「あはは、そうなの」
「ココ壱番屋?」
「違うし」
「ココ山岡?」
「とっくに潰れたよ」
「ココナッツボーイズ?」
「CCBでしょ」
「まあいいや。そろそろ切るわ。じゃあね」
電話を終えて我に返ると、周りの同僚から色々な意味で笑われていたのであった。まったくもって突然の携帯着信は予想GUYである。
バカも昼休み昼休み言え、というお話だったとさ。
とっぺんぱらりのぷう。
問題:嫁に聞いた、日曜日に予定しているものは何でしょう?
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