演劇ワークショップ
シアターファクトリーレギュラー企画(通年開催)
林英樹の演劇ワークショップ
参加者の記録
1980年代から継続的に実施されている歴史のある演劇ワークショップです。
『ジュリエット/灰』より(テラ・アーツ・ファクトリー製作、撮影森信英)
ワークショップリポート
演劇ワークショップ 参加者の記録
演劇ワークショップ Fメソッドをめぐる思考 上田祥市
演劇ワークショップ Fメソッド点描 桑原 健
演劇ワークショップ 六ヶ月の後に 原 周
演劇ワークショップ 稽古場での記憶に残った言葉 若林則夫
公開演劇ワークショップに参加して 谷賢一
身体訓練の場として 河合智史
フシギ、パワーの出所 佐藤和紅
同じものは二度とできない 中内智子
細胞が変化し動く感覚 黒澤亜希子
限界点を越えてから 間宮 結
自分を見つけに行く小さな旅 後藤愛子
深くて強い表現 酒井忠喜
ワークショップを見学して 佐藤史隆
ワクワク感、ここちよさの発見 五十嵐馨
生きるとは・・・・ 大美穂
脱力とは緊張 岸俊弘
言いよどむ、という身体の状態 西康寛
日常から非日常の私へ 佐藤多美子
ちゃんと戦っている人に、結果的にエールになるものを MAIKO
声と体の自由な関係 渡辺熱
■公開、体験プログラムリポート
1月の演劇ワークショップ 体験プログラムリポート
2月の演劇ワークショップ 体験プログラムリポート
3月の演劇ワークショップ 体験プログラムリポート1
3月の演劇ワークショップ 体験プログラムリポート2
■海外での林の演劇ワークショップ記録
ロンドンでの演劇ワークショップ
クロアチアでの演劇ワークショップリポート
Fメソッド
言葉と身体の親密な関係を紡ぎ出す
Fメソッドは身体の緊張を取り除くことから始まります。
身体の中から生まれてくる<うごき>そのものの中から
緊張解放の芽を紡ぎだします。
さらに緊張解放を求める<ちから>を
表現運動(うごき)にまで拡張してゆく、
そこに特徴があると言えます。
ダンスのような動きではなく、
からだの中から生まれる自然な<うごき>の欲求を
自由にそとに表しながら、
その<うごき>を自在に操ってみる。
それがFメソッド基本身体運動のアプローチです。
この基本身体運動をベースに
呼吸法や発声法、演技や発語、身振りにまで発展させたのがFメソッドです。
シアターファクトリーレギュラー企画
林英樹の演劇ワークショップ
2009年度 ワークショップ参加者募集案内
問合せ・申し込み
terra_ws@yahoo.co.jp
林英樹
現代演劇、伝統演劇を8年間に渡って実践的に学んだ後、
26歳(1981年)から、本格的に劇団活動を開始する(演劇集団アジア劇場)。
学生時代にすでに同劇団での活動を開始していたが、
大学卒業後、4年間上演活動を休止し、
その間、伝統演劇(歌舞伎、浄瑠璃)の技法の再検証を行いながら、
日本人に適応した演技の訓練方法や創造方法の実践研究を行う。
劇団活動開始翌年早くも、観客、批評からの支持が集まり、
有望な実力派集団、実力派演劇人として演劇界の脚光を浴びる。
が、30歳(1985年)の時に、上演を中心とした劇団活動と劇作をやめ、
演劇ワークショップを主体とした「もう一つの演劇活動」を開始。
世間は高度経済成長に浮かれ、バブルに向かってまっしぐら、
劇場は情報誌を携えて流行を追いかける若者で一杯、
その中で、狭い「演劇世間」から離れて、演劇することの意味をもう一度考えたかった。
三鷹市や立川市での市民などを対象にした演劇ワークショップ、
一般学校での演劇ワークショップ、海外での専門家を対象とした演劇ワークショップや
ワークショップ参加者主体の実験的な舞台創造を始める。
その間、20年に渡って俳優訓練の方法を巡る探求を続ける。
近代以降だけでなく、長い歴史性の視点から、
また現代劇だけではなく、伝統演劇も含めた視点から
演劇的対話、発語の基本を身体との関係で捉え返し、
現代俳優の基盤の強化をめざす[自在性と自由性]をテーマとした訓練方法=Fメソッドを考案す
る。
北海道出身、早大卒、文化庁在外派遣研修員としてロンドンのスタジオシアター、
オランダ王立芸術学校などで演劇教育を研修。
演劇集団アジア劇場代表、ITI/ユネスコ日本センター(国際演劇協会)常務理事、国際理事、
オランダ王立芸術学校ゲスト教師などを経て、
現在、演劇ワークショップを展開した「シアターファクトリー」主宰、
テラ・アーツ・ファクトリーメンバー、ITI/ユネスコ日本センター理事、日韓演劇交流センター委
員
専門学校東京アナウンス学院演技講師(1991〜)
名古屋テレビタレントセンター演技講師(1986〜)
朝日カルチャーセンター演劇ワークショップ講師(1991〜1999)
2005年、20年ぶりに劇団活動を再開(テラ・アーツ・ファクトリー)。
また、同団体で9年ぶりに東京での公演演出を行う(『イグアナの娘、たち』)
演劇の最大の作品は俳優と集団にある、と考える。
Fメソッド
F/自由性と自在性、をめざす一連の系統的な演技身体訓練方法。
林英樹による1979年からの演技に関する演技の実践的実技探求作業、
10年間の海外様々な場での実験交流による検証作業、
国内での20年に及ぶ演劇ワークショップの実技による研究体験の中で確立し、
今年、正式な名称としてFを頭文字にメソッド(方法論)体系化された。
「Fメソッド」は基礎を中心とした発語、身体エネルギーのコントロール訓練と
専門家、俳優を対象とした高度な特殊舞台技術の二段階構成からなる。
◎俳優、演技者にとって身体訓練は必要、と言われながら、
では具体的にどのような訓練が有効か、という問いには通常の劇団、稽古場では
体力維持やリラックス・ウォームアップ程度のことしか示されていません。
林英樹によって開発された「Fメソッド」はこうした問いに答えるため、
さまざまな訓練法を参考に、その中から演技者に有効と思われる共通基盤を抽出し、
誰でも可能な訓練方法としてシンプルにまとめたものです。
同時に身体と台詞(発語)の関係も視野に入れ、
特に身体のリズム、呼吸、エネルギーの側面から台詞(発語)との関連を解明し、
そのつながりのメカニズムを足場にした「物言いの術」を構築する方法も提示いたします。
Fは「自由」と「自在」のF
不自由であることは悪いないことではない。
自由な人は表現をする必要はない。
好きなことをし、好きなことを言い、自由な生き方をすればよい。
不自由だから、それが出来ないから演劇が必要なのだ。
不自由さは表現することの理由、モチベーション、支えとなりうる。
不自由さには、何かその<つっかえ>る理由が潜んでいる。
その<つっかえ>を、もし「自在」に扱えることが出来れば・・、
そういう方法論がFメソッドの基本の考え方になる。
不自由であるから、人は「自由」を求める。
シアターファクトリー
日常的訓練の場と創造の実験を場を求める人に開かれた
ゆるやかなネットワーク(会員組織)、
シアターファクトリーは上演以外の活動を行う演技・演劇の研究機関です。
主催
テラ・アーツ・ファクトリー
160‐0023
東京都新宿区西新宿8-2-36-307
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