演劇に関わることと生きること
H.SATOH(21歳、俳優、女性)

ファクトリー活動記録   
活動形態:演劇ワークショップ グループB
活動日:2007年11月7日(水)



少数精鋭。たくさん動けるのは嬉しかったけれど、緊張もしました。
林先生が、日常生活で緊張している部分を稽古場では楽な状態に、と仰 いました。

私は、フリーの役者として外部での公演と平行しながらWSに通ってい ます。来る12月に、歌・ダンス・芝居その他を盛り込んだ公演があり ます。その稽古場で私の体は、「やらなければ、見せなければ」と緊張 してガチガチです。決して良いことではありませんが、以前に比べ、緊 張が自分で意識できるようになりました。


上半身は柔らかく→呼吸するための筋肉・発声の筋肉は固めない・肩の 力を抜いて。しかし、支える下半身はしっかりと。

F(メソッド、ファリファリ)の基本。


Fと出逢った当初〜1・2年は「演技をする」事とFはなかなか繋がり ませんでしたが、ここ数ヶ月、稽古場・板の上・日常生活において、上 半身の緊張の抜き方が、なんとなくですがわかってきた気がします。特 に私の場合、外部で経験しないと見えてこなかった・繋がらなかった事 かもしれません。ミュージカルをやっていた時期は、WSで行っている 事と真逆すぎて混乱しましたが、根底や芯にあるものは変わらない、と いう事も自分の中で納得できました。

頭だけで理解したつもりでも、「身体」は果たして。私は、頭で考えて しまう癖があります。探究は悪いことではないと先生は仰いましたが、 しかし、稽古場では身体を感じそして把握する。普段OFFになってい る感覚をONにしていく。大部分OFFの状態で今まで育ってきた為で しょうか、なかなか難しいですが、それこそ半生かけて「身体」でわか っていけたらと今は思っています。

林さんは「人は何故生きるのか」というお話もして下さいました(*人 生の目的は幸福、と)。半生かけて、一生かけて私も「幸福」を見つけ られたらと思います。何にしても、どういった状況下でも、私は「表 現」していたい。あれだけ「この世界で有名になって食べていくん だ!」という気持ちがあったのに、今は演劇(他芸術行為、表現そのも の)に関わること=「生きている」事だという気持ちが強くあります。 今は正直焦って空回ってばかりですが、このまま進んで不幸にならない よう、いろいろなものを見、感じ、見極めながら歩いていこうと思って います。



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