臨界点を越えてから
間宮 結 (俳優)

ファクトリー活動記録   
活動形態:演劇ワークショップ ワークショップグループC
活動日:2003年9月24日(水)

やった事と、私の感想をまとめてみました。

■F基本運動(一人で)
・回転によってエネルギーを回す。体の中心から指先体の隅々に流れて ゆくように。
・腕から(腕の力で)回さない。回転の芯は腰。膝のバネを使って。上 半身はそれについてくる感じ。
・最初は一定の速さで。ある程度エネルギーが溜まってきたら、あえて 止める、ゆっくりにする、などブレーキを掛けて、体の中にエネルギー を溜める。

■F基礎T(二人で)
・相手を3回変えて3回。相手によって、流れや仕掛けが変わるよう に。
・相手の動きに合わせる。レベルが高い方が仕掛ける。同じくらいだっ たら、お互いに仕掛けあう。
・移動を含めて。相手との距離、密度、スピードを感じながら合わせた り、仕掛けたりしてゆく。

[基本運動での感想]
男の人の方が腰のバネが強く、鋭い傾向があるように思う。意識して合 わせるようにしています。また、相手の癖が分かるまでが難しい。長時 間やるか、気心の知れた相手とやるかが、やり易いのでしょうが、短時 間で次々に相手が変わっていく場合、手応えを感じ始めたところで終わ ってしまうようです。
 
移動が加わると、ゆっくり詰めてゆく方がやり易い。相手との間にある 空気の密度が濃くなってゆく感じがする。早い展開は、相手が仕掛けて くれればなんとかついてゆけるのですが、自分から仕掛ける事がまだ出 来ません。仕掛けてくれる人と組んで、練習したいところです。

■発声・発語(基本テクスト)
・7〜8分の力から徐々に上げてゆく。
・センテンスごとに声の高さを変えてみる。スピードは変えない。
・スピードも変えてみる。自分で高さ、スピードをコントロールし、組 みたてる。
・体の動きも加える。組みたてに合った体の動き。または体の動きに合 わせた組みたて。

[発声の感想]
今日は0から先…を意識して、出しきったと思ってからあえて発声して みた。息継ぎの数を減らしたり、間を短くしたり。一度、臨界点を越え てからの方が、抑えた声(ウィスパーだったり、細く高い声だったり) も、出しやすい気がしました。

■Fサークル
・最初は、一人があまり長く持たないように。
・空間が支えきれていない、と思ったらすぐに次の者が入る。

[Fサークルの感想]
見ていると、エネルギーが落ちている瞬間は確かに分かります。自分が やれ、と言われたら難しいのでしょうが…。見ていて「私ならここで入 るのに!」と思う事も多々ありますが、実際そこに立つと出来ないもの かもしれません。

[感想総括]
合宿の翌日ということで、合宿のテンションがまだ続いていたような気 がします。と同時に肉体的には疲れも出ており、気持ちに体がついてい かない場面もありました。体力、筋力増強がが今後の目標かと…。来月 からはクラス編成も変わるとの事、私も始めて4ヶ月になるので、今後 どうなるのか非常に楽しみです。 

ファクトリー活動記録   
活動形態:演劇ワークショップ ワークショップグループC
活動日:2004年2月4日(水)

 ■二人一組でF基礎U、相手を変えて数回ずつ 基本運動
→自分の気を練る
→相手と合わせる(同じ動きという意味ではなく) スローに入ってか ら二人の気を練る 時間はたっぷりめに取る 早い動き、遅い動き、を組 み合わせる

 ■発語基本テクスト
弱からだんだん強く 息継ぎ
→5〜6割吸って、1〜2割残す 台詞の残量と空気残量を計算する  
1、高低を変える  
2、組立を考え自由に。息継ぎ、特に意識して

 ■Fサークル:最初は短めに、場が持たなくなったら出る。
 「サロメ」、「ヘロデ」の台詞も混ぜて  
  
      ↓この流れから
 「おい」「おい」(別所実『正午の伝説』のテキスト使用)、
「すばらしいわ」「こわいわ」→混ぜていく。シンクロさせる。

 ※2組の台詞の交差が同時に存在する。
場の「空気」として合わせる

 
【感想】 時間が経ってしまったので、朧気ですが…。
最後の「全然別な台詞が交錯してゆく」空間というのが面白かった。
自分は実際にやっていませんが、たぶんすごく集中していないと、
別な台詞に引きづられてしまうと思う。
かといって、自分だけ閉じた空間にいてはいけない。
周りの空気、場を感じながら、自分の「位置」を把握し続けるのは、
相当労力がいる事だろうなぁ、と思いました。

ファクトリー活動記録   
活動形態:演劇ワークショップ グループC


■F発語:基本テクストによる。
息継ぎの場所、分量を考える。
合間に身体をほぐし、エネルギーを全身にまわす
 
 ↓ 各自で組み立ててやってみる。

息継ぎに注意 強弱をいろいろと変化させる。
10まで持っていって最後の台詞を言いきり、
そのパワーをキープしたまま体勢を変える。
パワーをキープしたまま、次のターンに入る。

■F基礎U 
「すばらしいわ」「こわいわ」・・・の句を使用。
 動きなしで言葉だけ回す
→動きをつける
→移動も入れる

■Fサークル
台詞を言っていない人も場の構成員である。
動き方を考えて。
場を構成する4つの要素
→音(台詞)、動き、形、(すみません、4つ言われたと思うのです が、もう一つを忘れてしまいました…。)


【感想】  
くだらない感想で申し訳ないですが…Fコアのパワーを高めていくと、 最近体力的に息切れしてしまいます…。
「10のパワーをキープしたまま次のターンへ」を3回くらい繰り返す と、もうヘトヘトで、イメージでやろうと思っている事にまったく身体 がついていかなくなってしまいます。
基本の前の基本、体力作りから…と思う今日この頃です。

 F基礎Uの時に、最初は動きをつけずに…と言われますが、その方が よっぽど難しい。
発散させたくなるパワーを我慢して溜めていくべきなのでしょうが…。
自分もそうですが、見ていると皆さんいつの間にか(僅かではあるが) 身体が動いているようです。
言葉と身体には密接な関係がある、という事を実感します。

Fサークルの時の、「舞台の構成要素としての身体・存在」というのは とても意識します。
なるべく自分が輪の中にいても、「輪の外からどう見えているか」とい う客観視をしようと努力するのですが、やはり自分が「やっている事」 でいっぱいになってくると、そういう「外側の目」を忘れてしまいま す。
せっかく舞踏を習ったので、こういう時にここぞ!とばかりに応用しよ うとするのですが、なかなかうまく行きません。
「やろう」と思ってやってしまうのがいけないのかしら…?試行錯誤中 です。

2004年4月19日(水)


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