日常から非日常の私へ
T.SATOH(22歳、俳優)

ファクトリー活動記録   
活動形態:演劇ワークショップ グループC
活動日:2007年3月15日(木)
内容:Fメソッド基礎T


日常的な集団生活において「個=私(以下〈私〉とする」は邪魔なもの でしかなく、不便である。だからこそ国家や企業の上に立つ人間は、自 己の所属する集団を組織化し、最も効率的で利潤があると思われる方法 で統制をとるのだろう。

それらは集団生活をおくる上では必要な事柄であるだろうが、画一的で 面白味はない。

また、そのような統制下では〈私〉は存在しないし、定義もされない。 それ故〈私〉というものは曖昧で、よく解らないものとして捉えられる 事が多いのではないだろうか。

自己ではない他人と出会い、WSという非日常的な空間の中で朧気なが ら〈私〉が浮かびあがる…今日のFメソッド基礎1でそんな体験をし た。

〈私〉の器である不器用な身体で、何かを表現する姿は滑稽である。 (どうしようもないとも言う。)だが、そんな言葉では表現出来ないよ うな動きを見せる時があり、また、あくまで自然なのだ。そして、身体 の奥底から何か解らない何かが熱を帯びていくような感覚がしてくる。

その瞬間が私の知らない〈私〉と交信している状態ではないだろうか。



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