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演劇ワークショップ
身体訓練の場として
ファリファリ
下半身は大地をしっかりとつかみ、上半身はできるだけ脱力し柔らかくす
る。丹田を意識しながら体に垂直に棒が立っているのをイメージしながら腰
を回転させる。手は体にまきつく海草のようなイメージを私はもって行って
いる。
回転は体のブレを調整することも、もちろんだが、呼吸を合わせることが大
切だと思う。むしろ、呼吸に体がついていくイメージだ。
そしてファリファリは自分の中のエネルギーを外のエネルギーと交流させな
がら、自分の周りにエネルギーの風を取りこむ作業のようだ。その周りに集
まったエネルギーをスローで体のすみずみまで、細胞の一つ一つまで掌握
し、凝縮させていく。流れていたエネルギーを内燃させていくようだ。
そして脱力で一気に貯まったものを抜き、またファリファリに入る。その活
動を繰り返していくことで、エネルギーを取りこみやすい体になっていくよ
うに感じる。
F式発語訓練
「サロメ」は何度も暗誦を続けることで、言葉のもつイメージを捨ててい
く。
普段使っている言葉には、固定観念をもってしまっている。
それを音に戻していく。
繰り返していくうちに、言葉に対する新しい出会いがある。
ただ、その中でもリズムを変化させられなかったり、一定の言葉を強調して
しまったりするのが課題だ。
対照的に「勧進帳」は、息を詰める箇所や、音のリズムが決まっている。
「勧進帳」では、日常とは違う言い回しに言葉との出会いがあった。
Fサークル
自分の体に貯えておいたエネルギーをぶつけ合い、高め合う。流れを壊して
しまうとエネルギーは下がってしまう。そのタイミングを見計らい、自分を
客観的にとらえながら、そして全力でぶつかっていくことを同時に行うこと
がまだできていない。場を見過ぎてしまうと、体が固まっていくのを感じ
る。また、違うタイミングで飛びこむと場のエネルギーが変わっていくのを
感じる。
頭の中をシャープにする訓練であり、相手を受けながら、自分がその場にど
う関わるか。常に頭と身体が研ぎ澄まされる。
意識と無意識には密接な関係があると林さんは言う。無意識になるには自分
の身体を信じられるようにならねばならない。課題は山積みである。
2007年07月02日
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