演劇ワークショップ
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〔内容〕
1 基本身体運動(からだの軸について)
2 リラックス(弛緩)のための基本運動
3 Fメソッド基礎T・交叉型
4 Fメソッド・コア(発語)
5 Fメソッド・サークル(即興)
この日は、体験参加者にまず地面(板の上)に身体の「軸を立てる」ということがどう
いうことであるかを実技を通じて体験していただきました。
具体的にはからだの動きの軸となる「背骨」を柔らかくする運動、さらに背骨を乗せ、
体全体動きの中心となる骨盤の安定(バランス)を取るとはどういうことかを実技を通 じて体感していただきました。以上は、Fメソッドに入るための身体的準備と言えま す。
続いて、二人一組での非言語コミュニケーション。相手を感じる、感じて反応するとい
う感覚と知覚の連携作用とその間に割り込む自意識の「ほぐし」と「集中」、こうした こころのなかで起きている変化に柔軟に対応するためのウォームアップエクササイズ (準備のための運動)を体験していただきました。
後半はテラ・アーツ・ファクトリー女性団員とWS所属メンバーによるFメソッド即興実
演の見学になりました。
●F基本運動は一人のときは自分の体が今どのように動き、どんな姿勢でいるのかを
第三者的に感じるとることを普段から意識しようと思うようになりました。
二人になって(F式訓練・交叉型)相手の呼吸まではまだ感じることができません
が、動きを受けて返すように心がけました。ただ受けるということがどういうことなの か難しく、まだまだ理解できません。相手の体と自分の体の間に何かがあるような感覚 はあるのですが、どう処理したらよいのか分かりません。正直何かを理解し感じたとい うよりは、分からないことが増えたというのが素直な気持ちだと思います。
Fサークル(即興訓練法、テラ・アーツ・ファクトリーメンバーによる実演)を見せて
もらいました。最初のテンポの早さに驚きましたが、徐々に一人が場を保とうとする時 間が長くなっていき、次は誰がどんなタイミングで入るのだろうか、自分ならどうする だろうかなどと大それたことを考えてしまいました。おもしろかったです。(26歳、 男性)
●二人で行うF式訓練(交叉型)では、テラのメンバーの方とやった時には、自分の
中のエネルギーを意識して、それを逃がさないように、そして相手の気を感じながら取 り組むことができました。ただ、テラのメンバーの方以外とやったときには、全く自分 の気も相手の気も意識することができませんでした。きっと、自分自身が自分の力で は、自己開示できなくて、人の力を借りて、自己開示しているからなのかなと思いまし た。
F基本運動では、自分の体の内側と向き合うことや普段使っているのは、体のほんの
一部だということがわかりました。いかに自分の体を使いきれていないか、自分の体を 知らないかということがわかりました。自分には、日常訓練が必要なこともわかりまし た。(26歳 女性)
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