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ファクトリー活動記録
活動形態:演劇ワークショップ グループA
活動日:2004年5月27日(木)
参加者:グループBとグループCの合同
・発語:基本テクスト使用。
足を開き(ハコ姿勢)、右→左 左→右へと重心を移動させながら発
語。
中央のときに(下半身の)力が抜けてしまわないようにする。
両足をそろえ、腰を落として70%の力で発語。
そして個人でスピード、強弱を変えていく。
・空間移動:各自基本テクスト「ヨカナーン〜」「やよいの空は〜」
「サロメ」長台詞など使用。
稽古場スペースを広く使い、声を抑制しながら、動きもできるだけゆっ
くりと。
自分の声を聞きつつ、他者・空間も意識する。
・F基礎U、4人1組で。何度かメンバーチェンジする。
声だけのあと、身体、そして空間を使っていく。
F基礎U空間に林氏が「あの時天も地も人も〜」部分の台詞で加わる。
声は決して大きくはないのだが、空気の重さを感じた。
・リーディング:テクスト『アンドロマック』使用
「思い起こすのだ、セフィーズよ〜」部分の群読。
一人二行ずつ(「橋渡しスタイル」で)リーディング。
前の人を受けて、どう読むべきか考える。組み立てていく。
今回の空間を使っての移動の際、他者が近くで交差したとき、一瞬自分
の声を意識できなくなってしまった。
他者を感じつつも自分の中でエネルギーを保ち続けることがいかに難し
いかを実感した。
また、日々のストレスやプレッシャーからの上手い切り替えが出来ず、
集中力散漫な自分を感じる。
それさえも自らの力にしてしまえるようなタフな精神力が欲しい・・と
つくづく思う。
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ファクトリー活動記録
活動形態:演劇ワークショップ グループA
活動日:2004年6月16日(水) 19:00〜21:00
参加者:グループBとグループCの合同
会場:新宿村スタジオ43
・歌舞伎十八番『勧進帳』
正座姿勢での後、ハコ姿勢で部分的に呼吸の感覚をつかんでいく。
・<無形の〜切断線に>まで腰を落としていき、<何の>で、強く割り
込み<難きことやあらん>まで抜けないようにする。
・<阿吽>で重心を少し上げ、<二字>で、ぐっと下げる。
・「そもそも九字の〜」部分は、初めの<何と>で一度上に抜き、<何
と?>でおとしていく。
共鳴させる(勧進帳では「阿吽の二字」「そもそも」「何と」)部分で
は口の上から鼻にかけてのところを意識する。
・発語:基本テクスト使用
スクワットで、8・9割ぐらいフラットに強く。
ハコ姿勢で右→左へ重心移動させながら。
両足をそろえ、腰を落として。
下半身にエネルギーを蓄えて、その上に声を乗せるようにする。
Fメソッド・コア
腰を中心に回転させながら、しかし浮いてしまわぬように腰を入れる。
背骨を横に倒す、速度を変えるなど多様化させる。
チェンジ3回で、基本テクスト発語。
・歩行
F基本テクストから始め、その後各自「やよいの空は」「サロメ長台詞」
「ヘロデ」テクスト使用しての空間移動。抑えたところから、徐々に変
化をつけていく。
「触覚的に身体の変化・カタチをみる」。空気の圧力を感じる。・・・
官能的だ。
そしてどこまでが自分でどこまでが他人か、曖昧になるときの何か盛り
上がっていく感覚と、あくまでも冷静な自分のバランスが面白い。
自分に酔ってしまわないように。テンション上げてもリラックスしてい
られるように。ゆとりを持って集中できるように。客観的に冷静に距離
をみられるように・・・。
そうすることで私の馬鹿っぷりも、危うさも、しょうもなさも、さらに
出していけるのではないかと思う。
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活動形態:演劇ワークショップ
参加者:グループBとグループCの合同
・各自で発声、声出し後、基本テクスト使用でのF発語。
また割り姿勢、8割の力で、など。
声の出る姿勢を探りながら、試していく。
そして途中で体勢を変えて、個人のスピード、強弱で発語。
・Fサークル:
基本テクストを使用し2組に分かれて行う。
全員で「サロメ最後の台詞」「ヘロデ」「アンドロマック」など他のテ
クストも使用。
空気をよむ、スペースに入れる瞬間をつかむ。
また、その場に必要かそうでないか全体をみれるように。
・F基礎U:女性2人2組で。
『正午の伝説』(別役実作より)テクスト冒頭部分、男性3人で使い、
空間を創っていく。
二組の台詞が交差する。自分の相手を感じつつも、全体を意識する。
身体の動き・言葉・感情がそれぞれ自分の中で分裂をおこしているのが
わかる。
人は感情がたかぶったときには、そう動けないと思う。他者を意識しす
ぎて伝えようと無理に動くとそこから感情が流れてしまう。そして悲し
み・狂喜・興奮錯乱し身体が反応しているときには、朗々と言葉(台
詞)を発しはしない。
大きな身振り手振りだから、感情が表現できるとは限らないし、単に叫
べばいいってわけでもない。
しかし、なにも言わず動かずに他者をまるっきり排除し、伝えることは
難しい。
のどが渇いたから水を飲む感覚、一見手足は動かずとも細胞が変化し動
く感覚を忘れてはいけないなと思う。
2004年8月18日(水)
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