自分を見つけに行く小さな旅
A.GOTOH(20歳、女性)

ファクトリー活動記録      
活動形態:演劇ワークショップ
活動日:2002年11月7日(木)
会場:新宿村第16スタジオ


 空気がまず違った!入った瞬間の役者ドームみたいな気がして、いつ もより集中して始めることができた。
 火曜ワークは悪い意味でその場に「慣れ」てしまっていたのかもしれ ない。学校とワークショップは別世界と感じていてもどこかで慣れてし まった空気があった。 

 木曜ワークに参加して空気の違いを一番感じた。
 わたしも先生に言われた「意識」の違いもあったのかもしれない、以 前ヴェローチェにて行われたワークショップ後の会議にいらした平野さ んが話していた今にいたるまでの人生をすこし話してくれました。

 平野さんは野球留学でアメリカに渡った、そして日本での就職の道を 選び帰国就職して辞めて芝居の道を選んだ。。。。かっこいいです。わ たし達は、「学校」というひとつの枠にきっかり収まっていて何かを犠 牲にしてまで芝居をやっていこうなんて考えている人が果たして何人い るか?学校にいるという安心感がなんか駄目な気がします。。。話がそ れてきてしまった。。。


 Fメソッドをやったりすると、周りに流されるのではないけれど、そ の場のエネルギーが身体に入って、内側から自ら創るエネルギーにプラ スして外部から入ってくる自分とはまったく異なった、いつもと違う言 い方・動かし方・出ているエネルギーをうまく身体に取り入れることに よって生まれる表現の仕方を学べます!なのでいつもと違う木曜メンバ ーとFメソッドをやるとこういうのもあるんだ!こういう表現もあるん だ!!とたくさん刺激を受けました。
 そして林さんがお話してくれた自分の引出しを持つことわたしにはま だ確りした引出しがありません。Fメソッドをやり、自分の身体/内側 についてもっとさらけ出し、引出しを創るというか引出しを創れる段階 までもっていきたいと思います!!

 同じ空間にいてメンバーから受ける刺激はとても新鮮でした。特にF サークルをやっていて入り方・台詞の持っていき方がとても興奮した! 桑原さんはとても吸収したいことがたくさんありました。自分の引き出 しをたくさん持ってるなと。。。

ファクトリー活動記録      
活動形態:演劇ワークショップ 
会場:新宿村第19スタジオ


本日のワークショップにつきまして、身体のほぐしで自分の身体につい て段々理解できるようになってきました。前はただがむしゃらに突っ走 っていて、うまくなりたい精一杯やろう!!ってだけでFメソッドをや っていました。

精一杯の気持ちはかわらないのですが、最近、≪脱力≫の仕方がわかっ てきて自分の身体と会話することを覚えました。

筋肉の緊張だけでの動きから最近少しずつですが変化してきているので はなかろうかと思います。

今日やってみても全然駄目だったのですが気持ち先走らずに身体が自然 と動きたいほうに動くということだったのでうまくできなかったです が、何かつかめました!?


Fサークルのほうは見学だったのですが、もとからの火曜メンバーに、 木曜メンバーも加わりテンションがあがっていてイイ方向へと向かって いた気がした。

一人二人テンションの高い人が加わるだけであんなにも変わってしまう のかと!目を疑った。人を入れ替えるだけでこんなにも違いがでるのだ とびっくりした。

自分でファリファリ(Fメソッド基本)をやっていると見えてこない部 分が見えてきた。その人の癖は勿論、「あっ、ここ入れるタイミング だ!」とか「ここであげればいいんだ!」など感じました!見るほうが 見えてくる・・・・本当ですね。

自分でやっているときももっと空間を感じて周りを見れるようになれば いいのに・・・、と思いました。修行が足りないと思った次第です。

2002年11月12日(火)

ファクトリー活動記録   ワークショップグループC
活動形態:演劇ワークショップ 
活動日:2003年6月5日(木)
会場:新宿村第16スタジオ


一ヶ月ぶりとなるワークショップ参加、やはりすぐにはできなかった。 身体が思うように動かなかった。
1 ストレッチ、まずいつものように輪になりストレッチ。
2 その後横一列になって腰を落として、少し前傾になり、ゆっくり三 歩進む。そしてその場で何か(掴む・すくう・拾う等)一動作をし(あ まり意識はしないで)また三歩で元の位置にもどる。
3 男性陣が仮面を着用し、壁を通り抜けて出て、客席に向かって出て くるというのをやった。舞台と見立てて、目の前には大勢の観客がいる との設定で行った。


・これは驚いた、久ぶりに仮面をつけているのを観てこんなにも恐ろし い物なのかと感じた。仮面の力もあったのだが、個人たち(の技量)が きっと伸びたのだろう、夢に出てきそうなくらい怖かった。

4 空間構成

・四人で行ったのが少し辛そうだったけれど、観ていてどんどん空間が 創られていくのが分かった。それぞれに甘いところ(癖)はありまし た。やりたくなってしまいましたが、まだ(私には)時間がかかりそう です・・・・。


【感想】
○一ヶ月の間複雑な気持ちで毎日を過ごしていた。
ワークショップを休んでいる間は林さんにも気にかけて頂いてメールを 何通か貰った。しかし返信をすることが出来ない、前向きな気持ちにど うしてもなれない。申し訳ない気持ちで一杯になるのだが、なかなか外 とのコミュニケーションも取る事もできなくなっていた。また外でもら ってくる仕事と私が将来やりたいことのギャップ、全て上手くいくこと はないと心中で考えていても、やはり精神的にきていた。精神的にくる とすぐ肌に出る。湿疹が顔中に広がり、人と会うことが嫌になってしま った。

私はこうでなければならないという自分自身にレッテルを張り、結局自 分で自分自身を締め付ける結果になっていたのである。しかしこのまま だと本当に這い上がれなくなってしまいそうだったので、学生時代の友 人がいないアルバイトから少しずつ入ることにした。

そして、あるきっかけで同期の友人たちと話す機会があった。元気を出 せ、とか言われてないのに、なぜか楽になった。人と人がコミュニケー ションを取ることがどんなに大切なことであったか、いかに重要なこと だったのか、改めて知った。
 

今は落ち着いて、自分のペースが掴めてきた。学校を卒業し、八月には 東京で一人暮らしを始める。自分を見つけに行く小さな旅のようだ。そ こからまた始まりだと思う。

後藤愛子という人物に出会うために私はきっとお芝居を続けているのだ と思う。

ワークショップは続けていきたいと思う。プラスになることは多い。


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