演劇ワークショップ

ファリファリをめぐって
井口香

活動主体:シアターファクトリー
活動形態:演劇ワークショップ
会場:新宿TC


今日も始まりました、W・S。

いつものように各自でストレッチをすませた後、全員で輪になってさらに身体をほぐし
ていきます。首をまわしその周辺の緊張をほぐす。それから少しずつ円錐の頂点を下に
さげていき身体が求める部分を伸ばしていく。ある程度身体がほぐれたら、すり足を使
っての移動をしてみる。

まずは左右の移動から半回転、回転する時に腰が浮いてしまわないように注意する。こ
れが意外と難しい。今まで学生だった私はダンスの授業も受けていた。ダンスでは回転
時に身体をひきあげるという風に私の頭にはインプットされていたのデス。身体も。な
もんで腰を落したままというのはどうも掴みにくい。それでも、ゼミでの稽古もあった
のでしばらくすると身体も慣れてくるものです。何度か半回転をした後は一回転してみ
る。この時は半回転以上に意識しないと腰の高さが山のようになってしまう。こういう
時は身体をひきあげてしまわないようにただひたすら自分の中で意識するしかない。

意識して続けていると少しずつできる様になってきた気がするものです。が、何といっ
ても鏡のない会議室での稽古、実際どうなっているかはわからない…自分を客観視でき
る「第三の目」を早く成長されたいものデス。それが終わるとファリファリへ。腰の回
転を使って身体をひねります。脇の下に空気がたまる感じで力はほどよく抜きふわふわ
とした感じ。各自アクセルとブレーキを使い色々なバリエーションを試します。その後
2人組になり互いに受けたり仕掛けたりしていく。しばらくその場でやりとりした後タ
イミングをみてゆっくりと移動してみる。これはものすごい集中力です。

自分が壁をつくらず相手を受けいれることが大切なんだなそうです(って以前聞いた気
がしているのですが…)。そして再び各自ですり足を使った回転をしてみます。さっき
より少しスムーズかな?で、さっきの2人組に戻り今度は回転もいれた素早い移動もし
てみる。再び各自でアクセルとブレーキを使ってふわりふわり。今度はフォルムチェン
ジ。動きは小さくてもいいので素早いアクセルとブレーキを使ってみる。これもまた気
をつけないと毎回同じ形になってしまうんですね…どう自分に仕掛けるか多少は頭も
使う≠ニいうのはこういうことなんでしょうか?

何度かフォルムチェンジをした後全員で基本テクスト発語。私は喉がまだ本調子ではな
いため身体のみの参加にさせて頂きました。身体の中でテンションを保つのはやはり簡
単なことではありません…。次に指名された人が基本テクスト発語で場を支え他の人は
言葉を受けて動く。これもまた難しいのですが何ともいえないゾクゾク感があって楽し
いんです。

そして、本日の最後はファリファリ・サークル。ここからは私、身体も声もお休み、見
学させて頂きました。私もそうなんですが、やはり皆さんそれぞれ得意なテンションや
言いまわし、声の出し方があるようです。その中でいかに自分のバリエーションを増や
せるかというのも私の中では楽しさの一つです。少しだけ頭を使って、でも身体でリア
クションしていく。空間構成…場を支える…う−ん難しい。はっきり言って私これ苦手
です…。楽しいんですけどね。

まだまだ身体の反応が鈍いせいで入りたいところで入れない。なんだか切なくなってき
ます。まぁ数をこなして身体を変えていければ自然と反応してくれると信じて今はガム
シャラにやってみようかと思ってます。長く続けていれば多少は成長するものです、き
っと。うん、頑張れ自分!!

何だかW・Sの記録になっているのかいないのかわかりませんが、本日のW・Sはこんな感
じでした。
 

2003年4月18日(金)記


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