心地よい状態
Y.SEKIYAMA
(2009年4月WS入会)

2010年02月15日

2月15日
「歩く-所作」「基礎2」「所作-テキストを使用して」

30分ほど遅刻しての参加。皆さんはストレッチ等済まして、すでに身体 はあたたまっている感じ。
急いで心と身体のスイッチを切り替える。

本日の参加者は4名。
若林さん、酒井さん、佐藤くん、そして自分の4名。

まずは、回転運動。
開放とリハビリの同時進行で、身体の凝っている部分をほぐしていく。
下半身はしっかりと、自由に動ける上半身を支える。
体重移動でぶれない身体作りの大切な基本運動。

次は、歩く-所作。
その一歩は正しいか、動きを考えて。
自分だけではない、空間を感じる。
自分の中だけではない、全体を感じる。
考えて動きなさい。
惰性で動かない。
状況に的確な動きが必ずあるはず、いかにしてそれを表現できるか、
感性を研ぎ澄ます訓練。

最後、「歩くだけではない」-との林さんの言葉ではっと気づく。
その通り、相手の呼吸や歩くだけではないはず。
そのためのメソッドなんだと気づかされる。


基礎2では、声を出してウォームアップ。


最後にテキストを使用したF即興構成。
相手のタイミングを見て、長かったら自分で切る。
「切る」必要性の見極めも己で計算しなければいけない。
だらだらと、癖や惰性でしゃべらない。
自分でセリフをしゃべっている場合でも、何かに気づいたり
感情や状況が変化したら、セリフも変化するはず。


とにかく繰り返し訓練することが大切。
WSに参加するたび、新しい発見といかに自分が怠けているかを反省さ せられる。
今回のWSでもはっと気づかされることばかりでした。

2009年11月12日

シアターファクトリーのWSを終えて自宅にて。


今日はFメソッド中心とのこと。

スタートの合図で内部スイッチが切り替わる。
一歩目、聞こえるのは心地よい音楽と自分の呼吸音のみ。
長峰さん、佐藤くんが遠い。
二歩目、どんどん自分の中に入り込んでいく感じ。
それでも、長峰さん、佐藤くんを傍観している自分がいる。
三歩目、自分に問いかける。そろそろ動きたくなってきた?
まだだめ、まだその時じゃない。

三人、ゆっくりだが呼吸を伺っている。
空間の密度が濃くなってきたのをきっかけに、動きたくなった。
仕掛けたくなったというべきか。
他の二人も同じように感じているみたい。
三人が作っている真ん中の空間に三人とも何かを見つけた感じ。
面白い。
頭で集中しながら、心では自分に問いかけ、他の二人を観察している自 分がいる。
集中しているのだが、冷静になっていく。
冷静なのだが、この緊張感がたまらなく面白い。


月曜日四人でやったときとはまた違った印象。
もちろん、メンバーが違うので当たり前の話だろうが、
根底に流れているものは、
「心地良い状態」を現時点で感じている以上に求める作業を行っている のではないだろうか。

終わりの合図で現実に引き戻される。


次は、テクストを使ってのFメソッド。
他人の動きを見るのが好き。どんな動きをするのか、表情をするのか、 声を発するのか、
その状況にぴったりはまった時の面白さったらない。
自分にもその空間を作り得ることができるか、不安半分楽しみ半分。
が、やってみてテキストの部分は気持ちよくなかった。
場に入るときまで空気を感じていたものの、
計画(?)ではもっと淡々と静かに熱いアンドロマックを出したかっ た。
が、のぺーっとつまんないものになっていた。
しゃべってて、「あ、これ違う」と感じたときから修正がきかなくなっ てしまった。
前向きに考えれば、これが課題と残せたこと、だろうか。


WSで感じた自己の内部を再考し、書き留めることの必要性を実感した。
その日の林さんの言葉通り、きっと来週には忘れてしまうかも。



追伸
9月の終わりに、流山児さんのところの12月公演『田園に死す』のWS に参加してきました。
出演者募集のWSだったのですが、WSだけでも参加可能とのことで、体験 入学(?)です。
3日間で、『田園に死す』をベースとしたテキストを使い、
1本の芝居らしきものを作っていく作業。
20人以上が短いセリフを順々につなげていき、セリフをしゃべる人は マッチをする、という
なんとも神秘的な作品が仕上がりました。
最終日の「本番」には流山児さんもお見えになり、緊張したのですが心 地良い満足感も得られました。

これに参加して気がついたことは、
林さんのWSを受けていて本当によかったということ。
「心地良さ」「変ではない」感覚の作り方や、
それに気がつくということがどれだけ大切ということが、改めて感じず にはいられませんでした。
そしてまた、それを楽しめた自分がいたことも、Fメソッドのお陰かな と。
なんせ、初対面の20人以上の呼吸を感じ、合わせるという非常に困難 な作業だったからです。

場違いかとも思いましたが、
この場を借りてご報告させていただきました。



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