百 花 の そ よ 風
マネージャー余話 吉沢武久
第 42 回 シ ク ラ メ ン
2026年1月1日
明けましておめでとうございます。本年もこのコーナーにお越しいただき、ありがとうございます。
2022年に始まった百花のそよ風は、今回42回目を迎えました。今年9月に百花の半分、50回となる
予定です。年初めはシクラメンでスタートです。50回目までに取り上げる花は決まってはいません。
毎月、月半ばに次は何にしようか考え始めます。もちろん、季節に相応しい花を選ぶのですが、パッと
決まることもあれば、なかなか決まらずアトリエ作者にアドバイスを求めることもあります。今回のシク
ラメンは、その中間あたりでした。
毎年、年末になれば我が家には、シクラメンの鉢が一つはあるのです。作者が描くモデルとして購入
してくるのです。ところが、昨年はそのシクラメンがありません。 「シクラメン、買ってこようか?」
「いらない!描くものがいっぱいある。買ってきたら怒るからね」 そんなやりとりを何度か交わしました。
シクラメンのあるお正月がおきまりの我が家ですが、今年はありません。なのでせめてホームページ
上には登場してもらおうと選んだのです。選んでみて、これまで40以上の花を取り上げてきたのに、
シクラメンがその中になかったことは、ちょっと驚きでした。
シクラメンは作者も好きな花のひとつです。昨年3月には、「シクラメンのかほり」と題してトップページ
でエッセイを書いています。その一部を引用します。・・冬の窓辺にひとつ欲しいのはシクラメンの鉢植
えです。今年は赤いシクラメンを選びました。 中略・・ところで、シクラメンの日本名が 豚の饅頭 だと
いうこと、知ってました? ・・後略 シクラメンがぶたのまんじゅうだって、そんなこと知るわけがない。
それでちょっと調べてみました。シクラメンが日本に来たのは明治時代、その時ヨーロッパでは、庭で
飼っていた豚がシクラメンの球根を食べていたので、「豚のパン」と名付けたそうです。日本にはまだ
パンがなかったので、パンに近い形のまんじゅうと名付けられました。名付けたのは東大の植物学者
大久保三郎博士です。これを知った牧野富太郎博士は、「花の形がかがり火に似ているわ」と言った
大正三美人の1人、九条武子の言葉を聞いてカガリビバナ、と命名したそうです。今ではシクラメンを
豚の饅頭とかカガリビバナと呼ぶ人は皆無でしょう。{大正三美人 後の2人 柳原白蓮 江木欣々}
初冬から咲き始めるシクラメンですが、俳句の季語では春に入ります。
この色は 窓辺が似合う シクラメン 稲畑 汀子
小椋佳 作詞作曲、布施明 歌唱で有名になったシクラメンです。その歌詞に真綿色・薄紅色・薄紫と
3色が出てきますが、窓辺が似合うこの色、とは何色だったのでしょうか?
さて、作者が初冬から年末にかけてシクラメンより描きたかった花は、山茶花でした。そして今はバラに
とりかかっています。今年、4月から5月にかけて行う予定の作品展に向けて、その準備とのことです。
作品展の詳細は、追って連絡致します。
第1回 薔薇
第2回 菊から百合へ
第3回 向日葵
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第4回 野菊
第5回 野ブドウ
第6回 椿
第7回 雪中花
第8回 チューリップ
第9回 タンポポ
第10回 クレマチス
第11回 紫陽花
第12回 ピエール・ド・ロンサール
第13回 木槿
第14回 ぶどう
第15回 萩
第16回 秋明菊
第17回 紅葉
第18回 サイネリア
第19回 苺(いちご)
第20回 パンジー
第21回 桜
第22回 スズラン
第23回 ドクダミ
第24回 ヒメシオン
第25回 朝顔
第26回 ルリマツリ
第27回 コスモス
第28回 ノイバラ
第29回 ポインセチア
第30回 山茶花
第31回 梅
第32回 桜草
第33回 藤
第34回 花水木
第35回 昼咲き月見草
第36回 アザミ
第37回 キキョウ
第38回 サルスベリ
第39回 千日紅
第40回 吾亦紅
第41回 石蕗