第 10 回 ク レ マ チ ス 2023年5月1日
華やかに咲き誇った桜が散り終えた後に咲き出すのは、私の好きな藤の花です。ベランダで咲かせる努力をしましたが、何年
経っても葉っぱのみでした。そのベランダに15年ほど前にやってきたのが、クレマチスです。
アトリエ作者が作品のモデルとして、鉢植えで購入しました。付いていた花は、4〜5個ぐらいだったと思います。その時初めて
この花がクレマチス、別名テッセンと知りました。
北半球に広く分布していて、日本には16世紀(室町〜安土桃山時代)に渡来したといわれています。日本にも原種があって、
19世紀(江戸時代)には、シーボルトによってヨーロッパに紹介されたカザグルマ(風車)という種類があるそうです。花弁の数が
6枚をテッセン、8枚がカザグルマと呼ばれています。 つる性の植物でクレマチスという花名は、ギリシャ語の”ツル”という意味の
クレマからきています。そしてそのつるが鉄のように固いので「テッセン(鉄線)」となりました。イギリスではつる性植物の女王とも
呼ばれ、ガーデニングでも人気の花となっています。