四季 ・ 花 ・ 夢

       そ よ 風 の ア ト リ エ                                   

             透明水彩画・・・吉沢三さ子 作品とその世界 

                                      ( NO.288  2025.03.1  毎月1日更新)





                                                        






                              【 一 気 に 春 ? 】   

       「 暖冬になるでしょう 」という予報を見事に覆し、今年の冬は厳冬でした。2月中旬に日本列島にやってきた寒波は、2週

      間近く居座り、つい先日まで北国では記録的な積雪量を観測しました。そして南国の九州や四国でも雪が降りました。

       ところが、3月を目の前にして、急に暖かくなったのです。一気に春が来た!という状況です。開花が遅れていた梅や河津

      桜も満開となったことでしょう。このまま春到来、ならいいのですが、寒の戻りも想定しておいた方が、いいのかも知れません。

       とりあえず、春の息吹を確かに感じながらのアトリエ3月号の更新です。今月末から始まる作品展に出展する作品も、何点

      か紹介しています。暖かくなったとはいえまだ3月、お体には十分注意してお過ごし下さい。


          PS:作品展のお知らせ
  
             3月31日(月)から4月20日(日)まで市内の喫茶店 「珈琲館ピア」 で作品展を行います。

             作品展のテーマは 「 光る春へ 」 です。バラや桜をメインとした作品を展示します。

             会 場  珈琲館ピア

             住 所  豊橋市花田町荒木29-1  電話 0532-31-0746

             営業時間  7:30~16:30  ただし 日曜日は午前のみ  火曜日は午後2時まで
   

 
                                  




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      2025年 3月1日更新
            

           吉沢 三さ子 プロフィール                

      出身地 : 長野県佐久市 (1949年7月生まれ)  

              日本画家、飯島三友(江戸末期~明治・大正)を曾祖父に持つ
参考エッセイ「三さ子の三とは
                                                         
      東京のデザイン学院でイラストを学び、テレビ局(テレビ東京)でデザイン画を担当

      1973年、結婚を機に職場を離れ、子育ての傍ら独学で水彩画に取り組む 

      豊橋に転居した1979年から本格的に水彩画の創作活動を始める
参考エッセイ「俺、お前の絵、好きだよ
    
      名古屋市で NHK文化センター名古屋 水彩画教室講師 (2006年~2019年) 

       豊橋市で NHK文化センター水彩画教室講師 (1997年~2023年3月)

       昨年2023年4月から 「くらしときめきアカデミー豊橋」で水彩画教室講師 第2第4水曜日13:00~15:00


                   



                          シ ク ラ メ ン の か ほ り 
    
    冬の日の窓辺に一つ欲しいのは、シクラメンの鉢植えです。今年は赤い色のシクラメンを選びました。

    花の改良は時代と共に進み、シクラメンも毎年のように新品種が登場して、色彩や花形が多様になります。その中でも根強い

   人気を保つのが、ビクトリアです。花弁の縁がフリンジしていて、赤く彩られているものです。 艶やかな花姿に魅了されて一度買っ

   てみたものの、スケッチの段階で諦めました。

    このシクラメン、1970年代に布施明によって歌われ、大ヒットしましたよね。歌詞の中で ”シクラメンのかほり” と歌われたこ

   とに対して、この花には香りはない、との異議が持ち上がりました。この議論に対して作詞した小椋佳は 「かほりは香りではなく

   造語です。花の匂い立つものをかほりと表現した 」と言っています。また、本来なら「 かをり 」となるのですが、奥様のお名前が

   「佳穂里(かほり)」さんであるので、初恋の相手だった奥様に捧げる歌でもあったようです。小椋佳の佳も奥様の一字をもらったと

   のことです。

     冬を愛でる代表的な花として、シクラメンは日本人の心に、欠かせない花となっていますが、産地は地中海のギリシヤやチュニ

   ジア地方とのこと。乾燥が好きな花なので、日本の湿気には弱く、次の冬まではなかなか持ち越すことができないのだそうです。

     ところで、シクラメンの日本名が「豚の饅頭 」だということを、知っていました?地下茎を見立ててそう呼ばれることになった、と

   聞けば、今きれいに咲いているシクラメンが、花の命を終える頃、是非鉢をひっくり返して、見てみたいものです。


  

            


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