第 25 回 朝 顔 2024年8月1日
朝顔に つるべ取られて もらひ水
江戸中期の女流俳人、加賀千代女の句です。朝顔を見ると、先ず心に浮かぶのが、この有名な俳句です。夏の朝に開き
昼過ぎには萎んでしまう花ですが、儚さは感じられません。むしろ元気で明るいイメージの花です。
今月の百花にこの朝顔を選びました。10年振りぐらいになりますが、ベランダで種を蒔き、あんどん仕立てにして、育てて
います。7月末に一輪花を付けました。薄い水色です。近年、ちまたで濃いブルーの元気な朝顔が、所狭しと一杯咲いてい
るのをよく見かけます。あれは西洋朝顔で、生育が旺盛ではびこりやすく、他の草花の領域まで侵入していきます。