ふじさーん!ふじさーん!高いぞ偉いぞふじさーん!

嫁と娘・R(1才半)と…僕の母とで旅行をした。

場所を決めるにあたり、去年と同じく母の希望である
「富士山が見えるところ」を尊重し、河口湖となった。

去年は箱根の芦ノ湖にしたのだが、日頃の行いが
悪過ぎたせいか大雨になり全然見れなかった。

河口湖は芦ノ湖より富士山に近い。近過ぎちゃって
どうしよう、可愛くってどうしよう、というくらい近い。
だから今年こそはと意気込んで河口湖に到着したが…。

今年も見えない。雨こそは降らないものの空が淀んでいて
裾野しか見えない。

「あー…でもしょうがないねえ」

「やっぱ冬じゃないとダメだよ、冬」

などと言い合いながらそれでも望みを捨てず、眺めが良い
という展望台がある山にロープウェイで登った。ここは
「カチカチ山」の舞台といわれる山であったが、そんな
ことはわりとどうでもよく、肝心の富士山はというと、
無駄に暑いだけでやはり見えなかった。

「あーアチアチアチ!」

堪らず扇子をあおぐ母。その扇子を奪い、展望台の一番上で
ぶんぶん振り回し楽しそうなR。お前はジュリアナギャルか。

「ここはアチアチ山っていうんだよ…」

そのさまを眺めて呟いているうちに山を降りることになり、次は
湖の遊覧船に乗ることにした。芦ノ湖の遊覧船は豪華でその分
値段も高かった。一方で河口湖のそれは値段はリーズナブルで
あったが、その姿は

(カチカチ山の後だけに、泥舟っていうオチだったりして)

と思うぐらいみすぼらしい物で、嫁も同じ危惧を抱いたらしく、

「ひょっとして、これ?」

そっと耳打ちする。すぐ側に遊覧船係員と思われるおじさん達が
いたので聞こえてはならない。なのに、

「なんか北朝鮮の工作船みたいだねー」

母さん!そんなこと大声で言っちゃダメー!結局遊覧船に乗っている
間も天気が良くなるどころか夕立が来そうな気配になり、富士山は
見れず。船から降りた後、旅館にチェックインした。

宿は嫁が気合を入れて探した、部屋から富士山がドーンと見れる
旅館。しかし見えたのは湖と曇り空だけ。

富士山の全貌が丸見え!というのがウリの露天風呂も
おじさんの陰毛が丸見え!なだけであり、少しだけ
悲しかったのであった。
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恋の火事場泥棒。

会社の喫煙室で、朝一発目のタバコを吸うエレガントな私。

鰹節工場の燻製室のような密室の中で煙に燻され、私、
身も心も汚されるわ。仕事モードに切り替わる瞬間よ。

胸のポケットタバコを取り出して唇にちゅっと挟むの。
いつもファーストキスの感触を思い出すわね。あの時は
味噌汁の匂いがしたわ。

それから、火よ。スーツのポケットからカルティエ(と
マジックで書かれた100円)ライターを居合抜きのように
素早く取って火をつけて…あら、いつもと感触が違うわね。
何故かしら、と視線をライターに落としてみたの。

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キャア!何これ!R(1才半の娘)のオモチャじゃないの!

「…それ、どうしたんですか」

喫煙室のみんなに見られてしまったわ。私ったらチョドジー!
視線が痛くて赤道小町ドキンちゃんだわ!

きっと、家でスーツの上着を椅子にかけている時にこっそり
忍び込まれたに違いないわ。いやーん、R、おそろしい子!
慌ててポケットをまさぐってしまったわ。ライターはあった。
Rにはまだライターとドキンちゃんをすり替えるようなイタズラを
する知恵はないのよ。

でも、ライターをポケットに入れておいたとはいえ、Rの手の届く
ところにあるのは良くないわね。気付かなかったわ。チョドジー。

いつの日かライターを取り出してイタズラしてしまうかも知れない。
幼児に火は禁物。火遊びするとおねしょしちゃうから…ってそういう
問題じゃないわね。まだオムツしてるし。

そうよRちゃん。あなたに火をつける道具は必要ないわ。だってだって、

だってアナタはもう私のハートに火をつけまくっているのだから…
イラスト素材→SAYURINA

Rはライター。私はタバコ。あなたがつけた恋の火で
私は燃え尽きて灰になるの。

でもポイ捨てしないでね。

※お知らせ:旅行のため、明日の日記は休みます。
 でも夜に書くかもしれません。 日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要です。↑


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ヘソの緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする

娘・R(1才半)が何故かヘソに興味を持ち出した。
風呂に入っている時など、ポンポコリンの自分のお腹を
じーっと眺めて指差したりしているので

「へそだよ、おへそ」

と教えてやると

「へしょ、へしょ」

舌っ足らずな呟きとともにいじくり始めたりする。

「あんまりいじってるとお腹痛くなっちゃうよ」

そう言って止めさせると今度は僕のヘソを突っついてくる。
ついでに乳首にもタッチされたりしてしまうことがある。えーと、
こういう時にしなくてはならない事があったような。そうだ、
思い出した。

「いやーん、まいっちんぐ」

よし、このポーズもRに教え込むようにしよう…。

ひょっとしたらまだRぐらいの年齢の子供だと、ヘソの緒が
付いている時のことを覚えているのかもしれない。それで
今は無くなっている違和感を楽しんでいる、そんな風に
見えなくもない。

そして今朝、着替えるのでシャツを脱いだ時、Rが僕をじいと
見ていた。おそらくヘソに興味を示しているに違いないと思い、
ここは気合を入れてランバダダンサーの如く悩ましい腰振りを
もってヘソをアピールし、Rの気を引いて見る事にした。

「ほれほれ、へそらそらそらうさぎのだんす〜」

「…」

へんじがない。ただのバカのようだ(取り残された僕が)
いまいちRのノリのタイミングが計れん。

照れ隠しにホホホと笑い、座って新聞を読むみじめさよ。
しかしRはワンテンポ置いてやって来た。僕のシャツのすそを
くいと摘み上げて

「へしょ」

それからRは僕のパンツにまで手をかけ…や、やめて。そこは
立入禁止の禁猟区で18禁。お前の手を汚すわけにはいかぬ。

間一髪でRの手を振り解いたのであった。危ないところであった。

よいか娘よ。お父ちゃんのヘソの下には、ヘソの緒よりもっと
太くて長くて逞しいものがトグロを巻いているのだ。

…申し訳ありません。見栄を張るあまり、一部虚偽の発言が
ありました。

ヘソ800。 日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要です。↑


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俺の背後に立つな。

真夜中、嫁も娘・R(1才半)も寝静まった後。

僕は遅い晩飯を食べ、台所にて皿を洗っていたら、
背後に人の気配を感じた。びくっとして振り返ると
嫁がもっさり起き上がっており、トイレに入って行く
ところであった。

あまり夫婦の仲がよろしく時に背後を取られるのは
不気味なものである。

「私が寝首を掻いてあげるから、首根っこも洗っておいた方が
 いいんじゃないのー?」

そんな事を後ろから囁かれたら怖過ぎる。ゴルゴ13の気持ちが
分かったような気がした。慄いた感じで皿を洗い続けていたら

「フギャアアアアアアアアア!」

突然、向こう三軒両隣に轟きそうな馬鹿でかい泣き声に心臓が
止まりそうになった。慌てて振り返ると、今度はRが僕の真後ろに
棒立ちになっておお泣きしているので二度びっくりである。

いつの間に僕の背後を取ったのであろうか。ひょっとしたら
この将来くのいち忍法帖…いや、そんなことはともかく、
RはRでそれ以上の怖さがあったのだろう。夜中物音で目覚めたら、
嫁も僕も誰もいないひとりぼっちの寝床で…。

「ごめんねー起こしちゃったねー」

皿洗いを中断してRを抱いてあやしていたら、嫁がトイレから
ぬうと出てきて、無言のまま僕からRを奪って寝床に入って行った。
やはり嫁の態度は刺々しい。

いつか僕が目覚めた時、嫁もRも誰もいない一人ぼっちの寝床で…
なんてことになったら…。

その時は地獄まで轟きそうな大声で泣くことにする。 日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要です。↑


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空も飛べるはず。

娘・R(1才半)が最近こんなポーズをよくする。

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これってどこかで見た事があるなあと思ったら

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某巨大掲示板から発生したキャラ、「内藤ホライゾン」
だった。Rにこんなマイナーでオタクっぽいポーズを
仕込んだのは一体誰か?嫁か?クオリティー高ス。
夢がひろがりんぐ

これまで僕はRにセクシーコマンドーやら「ばんざい、なしよ」
などといった思いっきり自分の趣味のポージングをRに仕込んで
来たが、ここまでマニアックなものは…。

嫁、侮り難し。そしてなかなかまぐわらせてくれないので
嫁、穴入れ難し。

そこに当の嫁がやって来て言った。

「あら、Rちゃん上手ねー。お遊戯のひこうきぶーん」

…はっ。やっと僕は気付いた。このポーズは単に嫁が
Rを通わせているリトミック(お遊戯のようなもの)教室
で習ったものだということを。僕は一度も付いて行った
ことがないのでちっとも分からなかった。

だが、ごく普通のお遊戯のポーズ。そりゃそうだ。普通
そっちを考えるよなあ。いきなり内藤ホライゾンを連想
する僕が病んでいるのである。

だからといって反省する気は更々なく、お遊戯教室に負けない
よう、もっと色んなお遊戯を仕込んでやろうと思った次第である。
とりあえずパーデンネンあたりが狙い目かな。

ところで昨日の日記に出てきた火事。実はそのお遊戯教室が
入っているビルであったということが後で判明した。

い、1日ズレていたら嫁もRもそのレッスンの真っ最中であった…。
腰が抜けそうになった。

お遊戯教室で死亡遊戯になったら…お父さんどうにかなっちゃう。 日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要です。↑


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