抱かれたい娘と抱かれたい息子。

「ぱぱ、あっこ」

和田アッコのことではない。娘・R(2才)が僕にダッコして欲しい時に
言うセリフである。甘えたい時に両手を広げて抱擁を求める姿は、娘を
持つ父親であれば誰でもメロメロになることであろう。

抱き上げるとRはもっと強くダッコしてチョ、とばかりに両腕両足で更に
僕の体をぎゅうと締め上げるので、ますます愛らしくてたまらない。

Rが「あっこ」と要求してくるのは僕と嫁だけであるので、いわば僕が
「若い娘が抱かれたい男ナンバーワン」である。

Rだけではない。息子・タク(2ヶ月)もそうである。おむつも替えて、
嫁の授乳もして腹が減っているわけでもないのにフニャフニャなく時
がある。それはやはりダッコしてチョ、と甘えて泣いているので、抱き
上げてよしよしとあやすとピタリと泣き止み、ウットリした澄んだ瞳で
こちらを見上げるのである。

いわば僕は「若い男が抱かれたい男ナンバーワン」でもある。

栄光の2冠に輝いた僕(但し調査対象者数男女各1名のみ)であるが、
惜しむらくは嫁が

「抱かれない女ナンバーワン」

ということなのだけど…。

もっとも他に僕に「抱かせてくれる女」がいたら、それはそれで問題
なのであるが…。
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質問魔娘。

娘・R(2才)は好奇心旺盛なお年頃。

色々な物を指差しては

「これは?これは?」

と僕に質問をしてくる。その都度木だとか葉っぱだとか
おじゃる丸だとか朝青龍だとか阿耨多羅三藐三菩提だとか
答えているのだが、一番恐れているのは例えばRとお風呂に
入っている時に、Rには付いてなくて僕に付いている物を

「これは?これは?」

と指差されることであった。いくら僕でも露出狂のように

「ほーら、お父さんの種イモだよーん」

とぶらぶら晒す程の睾丸、もとい厚顔無恥ではない。お風呂
の時には出来るだけ目立たないように心掛けているのである。
僕は羞恥心旺盛なお年頃。

ところが僕とRがお風呂から出て来て、嫁もやって来てRを
タオルで拭いている時、突然嫁が

「Rちゃん、これは?」

と僕の無防備なイチモツを指差すではないか。Rの視線が
僕の股間に集中する。

「わ!ちょっとやめてくれ!」

一瞬の内に僕は手で隠した。しかし嫁は

「えっへっへ」

と意地悪い笑みを浮かべるのみであった。いったい嫁は
何を考えているのだろうか。もしやこれは

「今夜ちょうだい」

というサインなのではないのだろうか。子供の手前なので
直接言えないものだからあんなことをしたんだね…。

このような結論に達した僕は夜中、子供達が寝静まった後
下半身を大解放大解禁大ご開帳して嫁に

「これは?これは?」

と迫ってみた。さあ嫁。食らい付いてくるがいい。むしゃ
ぶるがいい。しかし嫁の反応は

「…何やってるの?」

まことに冷たいものであった。

「いやその…さっきやってたもんだから…」

僕は急激に恥ずかしくなってしまった。嫁が自分からネタを
振ってきた癖につれないことである。

僕は寂しくひとり腰を振るしかなかった。
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幸せカニ挟み。カニー!

休日なので嫁と娘・R(2才)と一緒に食べる夕飯である。息子・
タク(1ヶ月)は母乳オンリー。

ゴハンは「カニ飯」であった。カニと一緒に炊き込まれた飯に
数本の蟹の足の身が乗っている。僕は直感した。カニがこれ
だけだときっとRはペロリと平らげてしまうだろう、と。ならば
僕は自分の分には手をつけずにおこう…と思った。

別に献身的な親を気取ろうという訳ではない。僕はカニは好き
だが、自分で殻から身を取るぐらいだったら食べない方がマシ、
程度のものだからである。だったらより喜んで食べるであろう
Rにあげてやったほうがカニも浮かばれると思ったのだ。

とれとれぴちぴちカニ料理より、とれとれぴちぴち女子高生の
方が好みだ。であるからして、


「R、カニだよ〜」

と、Rに食べさせようとしたのだが、Rは

「めー!めーよ!」

顔を背けて食べようとしない。この舌の肥えた娘はエビが大好き
であるからカニもきっと好きだろうと思ったのにこれいカニ。

「そういえばRはカニは初めてだっけ」

「この子は初めてのものはなかなか食べないのよね」

食べず嫌いの僕に似たのかイマイチ食い付きが悪い。しかし
隙を見計らってちょいと口の中に入れてみたところ

「おいしー!かに、おいしー!」

一転してむしゃむしゃと食べ始め、僕の予想通り自分の分を
あっさり平らげ

「これは?これは?」

丸々残っている僕のカニを「食べないの?」と目敏く見つけ、
突撃オヤジの晩御飯とばかりに箸で突つき始めた。これも僕の
思った通りであったので

「はいはい、お食べ。全部あげるよ」

カニの身をほぐしてRのゴハンの上に乗せてやったのであった。

「えー全部あげたの?」

嫁は驚いていた。すまん嫁。せっかく僕に用意してくれたのに。
でもRの嬉しそうな顔を見てみたかったの。これがスキヤキの肉
だったら一歩も譲らないところだが。

「Rちゃん、パパにありがとうって言いなさい」

「ぱぱ、ぁりがとー」

舌足らずの娘のお礼の言葉は、カニの味より身に染みる。これ
だけで充分だ。こないだ見たテレビでは立派な越前ガニが出て
いて一杯4万も5万もするという。越前ガニとは高級ブランドガニ
なのだろう。勿論食べた事はないが、僕はイタリアにもの高級
ブランドガニがあるのを知っている。

ヴァレンチノ・タラバガニ。なんつって。

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まぐわいや大作戦。

最近…というわけでもないが、夜の夫婦生活が難しい。

「疲れているからヤダ」

この一言で拒否する嫁は、中世においてオスマン帝国皇帝メフメト
2世が執拗な攻撃を繰り返してようやく陥落したビザンツ帝国首都、
コンスタンティノープルよりも鉄壁の防御力を誇る。

しかし闇雲にやらせろやらせろと口説いても芸がないのであり、
嫁の「疲れている」ことを少しでも軽減できれば難攻不落の嫁を
攻略する道も開かれて来ようと考えた次第。

指し当たって今日考えたことは、嫁とまぐわう為にはまず子供達を
寝かせなければならない。息子・タク(1ヶ月)はフニャフニャと
寝てくれるが、娘・R(2才)はいざ寝るとなってもはしゃいでしまい、
なかなか寝てくれないのである。これをどうにかしようと思った。

まず寝る前に僕と子供達が風呂に入る。風呂から出て、パジャマに
着替えさせて子供達を寝かす。その後嫁が風呂に入る。しかしRは
嫁が風呂から出てくるまで遊んでしまって起きている事が殆どだ。

今日は嫁が風呂から上がってくる前にRを寝かしつけよう…さすれば
すぐ嫁と臨戦態勢に入れる…そう決心した。

寝る部屋にはテレビがあり、わりと好きな番組「アド街ック天国」が
やっていたが断腸の思いで切り、この後の嫁と「エロチック天国」に
なることを夢見て

「R、ねんねの時間だよ。おやすみー」

僕も狸寝入りの格好でRを寝かせた。すると見よ、Rはやけに素直に
寝床にモゾモゾと入り、安らかな寝息を立て始めたではないか。

やがて風呂から上がって来た嫁が

「あら、珍しくちゃんと寝てるのね」

と喜びの表情を見せたので、今が攻略のチャンスとばかりに

「やらして」

と懇願した。僕頑張ったよ。Rを寝かせたよ。ひとりで出来たよ!
でもまぐわいはひとりじゃ出来ないので、何卒ご配慮頂きたく、
お願い申し上げます。しかし嫁の返事は

「疲れているからヤダ」

いつもと変わらぬものであった。

僕も疲れてる筈なのであるが…何故生殖器官だけが元気なのだろう。
こういった体のアンバランスさが鬱陶しい。さすれば嫁に惨めな
物乞いのような懇願もしないで済むのに。

それとも嫁にリポビタンDでも飲ませてみようか。ファイト1発!
1発といわず2発3発。

肉体疲労時の性欲補給に。

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大スルー記念日。

いつものように夜遅く会社から帰る。

嫁と娘・R(2才)および息子・タク(1ヶ月)はいつものように既に
寝ており、嫁を挟んで子供ふたりが寝ている様は川の字というより
「小の字」といった感じである。

特にRの寝相は悪く、何故か土下座しているような五体倒地の格好で
寝ている。お尻をこちらに向けAV「女尻」シリーズばりのポーズで、
後ろから犯してくれと言わんばかりの体勢である。

もし嫁であれば有無を言わさず獣のように突き上げるところであるが、
愛娘なのでそうもいかず、寝相を直して布団を掛けてあげるだけに
留める。

スーツを脱いで、膝に穴の開いたパジャマに着替えて溜息ひとつ。
この膝の穴はいつできたものであろうかと考える。膝を付いて
何か作業でもしたっけ…?と思い出してみる。おおそうじゃ。
何日か前、嫁と正常位でまぐわった時だ!…と思ったが、まぐわう
時は全裸なのでそれは当てはまらないと思い返す。

もはやどうでもよくなり、嫁が作ってくれた晩飯をを温め直す。
松屋の豚定食のような、どうってことのないオカズを皿に盛り、
箸を水でちょいちょいと洗うと指に痛みが走った。

そうだった。昼間、会社のネームプレートを胸に付けようとして
誤ってピンを指に思いっきり刺してしまったのである。そこが
痛むのだ。血の塊が付いた傷をじっと見る。

血…血の跡…血痕…あー!今日は血痕記念日、いや結婚記念日
だった!

しかしどこをどう探しても普段の日と全く変わりがない、ただの
平凡な一日だった。もう4回目…だっけか、そこまで回数を重ねる
と、嫁も別にどうでもいいのだろう。

僕もぽっくり忘れていたぐらいだから、「4月4日はオカマの日」
ぐらいにどうでもいい記念日に成り下がったともいえる。

しかし来年は5周年の結婚記念日ということで何か派手なこと
やりたいなあ…。

後ろから獣のように犯す…

ズッコン記念日とか。

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