まぐわいや大作戦。

最近…というわけでもないが、夜の夫婦生活が難しい。

「疲れているからヤダ」

この一言で拒否する嫁は、中世においてオスマン帝国皇帝メフメト
2世が執拗な攻撃を繰り返してようやく陥落したビザンツ帝国首都、
コンスタンティノープルよりも鉄壁の防御力を誇る。

しかし闇雲にやらせろやらせろと口説いても芸がないのであり、
嫁の「疲れている」ことを少しでも軽減できれば難攻不落の嫁を
攻略する道も開かれて来ようと考えた次第。

指し当たって今日考えたことは、嫁とまぐわう為にはまず子供達を
寝かせなければならない。息子・タク(1ヶ月)はフニャフニャと
寝てくれるが、娘・R(2才)はいざ寝るとなってもはしゃいでしまい、
なかなか寝てくれないのである。これをどうにかしようと思った。

まず寝る前に僕と子供達が風呂に入る。風呂から出て、パジャマに
着替えさせて子供達を寝かす。その後嫁が風呂に入る。しかしRは
嫁が風呂から出てくるまで遊んでしまって起きている事が殆どだ。

今日は嫁が風呂から上がってくる前にRを寝かしつけよう…さすれば
すぐ嫁と臨戦態勢に入れる…そう決心した。

寝る部屋にはテレビがあり、わりと好きな番組「アド街ック天国」が
やっていたが断腸の思いで切り、この後の嫁と「エロチック天国」に
なることを夢見て

「R、ねんねの時間だよ。おやすみー」

僕も狸寝入りの格好でRを寝かせた。すると見よ、Rはやけに素直に
寝床にモゾモゾと入り、安らかな寝息を立て始めたではないか。

やがて風呂から上がって来た嫁が

「あら、珍しくちゃんと寝てるのね」

と喜びの表情を見せたので、今が攻略のチャンスとばかりに

「やらして」

と懇願した。僕頑張ったよ。Rを寝かせたよ。ひとりで出来たよ!
でもまぐわいはひとりじゃ出来ないので、何卒ご配慮頂きたく、
お願い申し上げます。しかし嫁の返事は

「疲れているからヤダ」

いつもと変わらぬものであった。

僕も疲れてる筈なのであるが…何故生殖器官だけが元気なのだろう。
こういった体のアンバランスさが鬱陶しい。さすれば嫁に惨めな
物乞いのような懇願もしないで済むのに。

それとも嫁にリポビタンDでも飲ませてみようか。ファイト1発!
1発といわず2発3発。

肉体疲労時の性欲補給に。

に会う約束をしていたところ、

「最後尾にいます」

とメールを受けて無事落ち合うことが出来た。チヨさんのサイトの
可愛い看板息子、ユウ君は半年ぶりにRと再会出来るのを楽しみに
してくれていたようであったが、Rは肝心な時に寝てしまっていた。

「Rちゃん、寝ちゃってるの?起きないの?」

ユウ君は何度もRのベビーカーの周りをぐるぐると回り、遊びた
がっていたのだがRは起きないままで…ユウ君ゴメンネ…。

「さっきのメールなんですが、実は送る前に『最後尾』の字を
 とんでもない誤変換してしまいまして…見せましょうか」

チヨさんがそう言いながらケータイをカチカチと始めた。しかし
見せられるまでもなくそれは「最後尾→最交尾」に決まっている。
ただそのような下ネタを口に出すのは憚られたので

「いや、見なくても分かります。…でしょ?」

口を濁して言ったところ、チヨさんにもすぐ通じたようだった。

最交尾…最たる交尾…「最たる交尾にいます」とはどんな絶頂の
瞬間にいるのであろうか、と思い

「一体どんなクライマックスなんだよゲヘヘ」

結局親父全開のダメコメントを吐いてしまったところ

「誤変換も人を選ぶのでしょう」

とチヨさんに返され、ぐうの音も出ない結果となった。

さて行列に並ぶこと数十分、ゆみぞうさんにサインをして貰える
順番が回って来た。ゆみぞうさんとは去年の春に1度だけ飲んだ
ことがあるのだが、果たして覚えてくれているだろうか…と不安
であったが、

「あ、お久しぶり…ですよね?」

辛うじて覚えて頂いているようであり一安心。ここで出掛け際に
買い求めた「ねぎせんべい」を手渡した。

「これ、ねぎせんべいです。ねぎらいに。なんちて」

しまった。こんなところでいつもの駄洒落癖が出てしまった。顔から
火が吹き出そうな程に恥ずかしくなってしまったのだが

「どうもありがとうございます」

あっさりスルーされ、何事もなかったかのように受け取って頂いた。
これはこれで恥ずかしかったのが、隣にいた若い男性スタッフが

本当のスタッフの方はイケメンの日本の方です。念のため

こんな感じで反応してくれていたので救われた。

こうして僕の「奥様はマリナーゼ」は著者のサイン入りとなった。
帰りは途中でばったり会ったギャル、サトさん(にゅるぶ)と帰った
のだが、

これはウチの奥様には言えネーゼ。

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