東京オツカレサマーランド

金曜日に子連れで実家に帰った嫁。

土曜日に僕も合流する予定になっていたのだが、朝8時半までに来いと言う。

「なんでそんな早いんでちゅか?僕ちん起きられないぽん」

早起きは嫌いなので可愛さを武器に免除してもらおうとしたら

「東京サマーランドに行くの!あそこは早く行かないと近い駐車場がすぐ埋まっちゃうの!第二駐車場とかすんごい遠いの!歩かされるの!だから早く来なさい!あと全然可愛くない!」

案の定退けられた。東京サマーランドってアレか。東京とは言いつつも山の中にあるでっかいプールがある遊園地か。嫁実家から山一つ越えてすぐのところである。さすが地元民の確かな情報に基づいたレジャー計画なので逆うことは出来なかった。

土曜日、朝5時半に起きた僕は電車に乗り、嫁に到着時間を知らせるメールを打った。駅から降りた僕を車で迎えに来て、そのままサマーランドに行く言われていたからである。

しかし僕が駅から降りても嫁実家車が見当たらない。電話をしてみると

「あ…今から出るから待っててね」

蕎麦屋の出前か。時間を持て余し駅のパン屋で買った焼きそばパンをモサモサ食べていたらようやく迎えに来た。その結果、駐車場は見事満車。いっちょ前なレジャー計画を講釈垂れといて蓋を開けてみりゃとんだズッコケポンコツ実行部隊だなおい。

ドタバタで辿り着いたサマーランドではあったが、見事なレジャーランドであった。三方山で囲まれ、もう一方は絶賛墓地造成中という猪でも出て来そうな絶好のロケーションの中、ここだけ別世界のサマーアイランド。

「ここの流れるプールは大きくて、30分で一周するそうよ」

「ふーん。流れ流され30分か。土佐衛門みたいだね」

この流れるプールというのは大変楽で、浮き輪を付けていれば何もしなくてもどんどん身を運んでくれる。娘・R(3才)も息子・タク(1才)もこのプールにすぐ慣れたので手が掛からず、僕はガンジス川にたゆたう死体のように流されるに任せた。時々水着からはちきれんばかりのオパイギャルも流れて来るし、極楽極楽。やはり10代ギャルのオパイが一番勢いがあって良い。

やはり若い肌はええのう…。

日本の未来は若いギャルのオパイにかかっている。オパイにむしゃぶりつきたいがために男達はモテようと努力する。ステータスを磨き、優秀な人材となりその結果が仕事にも反映され、社会の発展に繋がる。そのためにはギャルは魅力的なオパイが必要であり、僕もどさくさ紛れにひと揉み出来れば幸いである。

桜塚やっくん
イベントで来ていた桜塚やっくん。「お客さんみんなハダカだよ!こんなの初めてだよ!」と言っていた。

折りしも気温36度。日焼け止めも効かず、ちょっとプールから出ただけでジリジリと焼けてしまった。夜、背中がビリビリ痛み嫁になんかクリームを塗ってもらっていると、タクが背後から迫り

「ぱぱ、ばんばん」

背中をバンバン叩くではないか。

「イタイイタイイタイ。今日だけは、日焼けしてる今だけはやめてくれー!」

「ばんばんばん」

「お前分かっててやってるだろ!」

同じ条件で紫外線を浴びているのに、子供たちはピンピンしている。

やはり若い肌はええのう。

問題:サマーランドでひとつだけ激怒したことはなんでしょう?

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