触って嬉しいはらいちもんめ

「Rちゃん、おなか、出てるの」

自分のおなかを気にする娘・R(3才)。幼児体型なのである。実際幼児なので当然なのだけれども、自分の体を気にするお年頃になったのであろうか、と思い

「そーだね、ポンポコリンだね」

などとダイレクトに言うことは控えた。

「でもかわいいおなかだよ」

すべすべしたRのおなかの触り心地は何ともいえない。触ってみると

「けひゃひゃひゃひゃ」

くすぐったがって身をよじる。その姿がなんとも可愛い。

「こら逃げるな。えい。なでなで」

「きゃははは。くすぐったいよう~」

ほほほ。若い娘の肌はええのう。

「なでなでなでなで!」

「きゃはははは!やめてよう~」

…いかん。つい興奮して親としての道を外れるところだった。

Rは自分のおなかを改めてじーっと見ている。

「ん?どうしたの?」

「Rちゃんねえ、おなか小さくなりたいの」

ああやはり。女の子の自覚が出て来たのであろうか、と思い

「今のおなかのままでかわいいよ」

フォローしてみたら

「ずぼんカッチンするところにおなかにあたるの」

要するに、ジーンズなど、社会の窓の上にある留め金具におなかが当たるのがイヤなのだと言う。なんだかメタボリックオヤジが言いそうなことである。

「じゃ、おなか小さくなりますようにってパパがマッサージしてあげよう。なでなでなでなで!うふふふふ」

「きゃははははは!パパいやーん」

幸いなことに僕はメタボリック腹など無縁なのであるが、単なるセク腹であった。

問題:Rのおなかが出ているもうひとつの要因は何でしょう?

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