2007年11月11日
よしな仕事
土曜日の出勤。
半日で帰ろうと思っていたが仕事が終わらず、終わらないまま家に持ち帰ったのが午後7時半。
もう皆風呂に入って晩御飯も食べおわろうかというタイミングだろうと思って家に入るとその通りで、息子・タク(2才)がもぐもぐさせながら飛んで来て
「たっくん、きょうすぶぶだい(すべり台)したの!」
「そうか公園に行ったのか。楽しかった?」
「たのしかった!」
「そうかそうか。パパはずっと会社で缶詰でなあ」
ハイテンションで今日1日の出来事を報告すると
「行ってないっしょ!今日大雨だったんだから!」
と嫁が突っ込みを入れた。こ、このうそつき小僧め。
やがて子供達が寝る時間となった。
「パパも一緒に寝よー」
娘・R(4才)が僕を寝室に誘う。女の子ので自ら進んで共に寝ようと言ってくれるのはRだけなので
「あなたの気持ちは大変嬉しい。しかしこれは結ばれ得ぬ恋なのです。ていうかパパお仕事しなきゃならないから今日はごめんね」
さ、パパは隣のお部屋でお仕事するからとRを寝室に行かせた。ヤダヤダ一緒に寝るの!と駄々をこねるのかと思いきや
「じゃ、おやすみー」
あっさり行ってしまおうとするので逆に寂しくなった。
「Rちゃん、おやすみのちゅーしてー」
逆に僕が駄々っ子である。唇をチョンと合わせると
「パパ、こっちにも」
ほっぺたにもちゅーをしてフスマを閉めた。フスマ1枚隔てて嫁と子供達がおそらく布団の中でじゃれあっている声が聞こえると、こちらは仕事が煮詰まっているだけに向こうの部屋が大変楽しく思える。僕も一緒に寝ているのであれば
「ほら、ふざけてないで早く寝なさい!」
と言っているに違いないのに。隣の芝生は青い。Rとタクのお尻も青い。
やがて静かになった。そろそろ子供達は寝ただろうか。僕は尿をしたかった。今僕がいるこの部屋からは寝室を通らないとトイレに行けないので、子供達が寝静まってからにしないといけない。
声が聞こえなくなったからといって寝たと考えるのは早計である。実はウトウトしているだけで、僕がフスマを開けた途端
「パパー!パパー!うえやっはっはー!」
と大興奮して
「せっかく寝ようとしていたところなのに!」
嫁の恨みを買うのは必定。子供達が寝た後に男と女のラブゲームにも悪い影響を与えかねない。従って慎重にタイミングを計り尿に行かねばならないのである。尿意周到。なんちて。
それから30分時間を置き、モジモジしながら仕事をしていたので数字を余裕で4ケタ間違えていたのでやり直し、
「家庭内残業も楽ではないわねフウ…」
頬に手を当てて無意味に主婦のモノマネをしながらようやくトイレに行ったのであった。
仕事に戻っても、心の中に何かモヤモヤが残る。恋ではない。ずっと我慢をしていたせいか残尿感があるのである。残業で残尿ってか。
残尿感。適当に英訳するとレフテッドピーピーフィーリング。だからなんだ。
タバコをくゆらせながら僕は考えた。残業と残尿は良く似ている。
どちらもダラダラと残る!
問題:会社で残業していると、どんなむごいことがあるでしょう??
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