2007年10月21日
イシャはここだ!
風邪を引いてしまい、娘・R(4才)と息子・タク(2才)が僕に近づくと
「ダメよそっち行っちゃ!風邪とオヤジ菌が伝染るから!」
嫁がえんがちょ扱いする。
「そもそもこの風邪はこの子達から伝染されたんだろうが」
と反論すると保険証をぺしりと投げつけ
「あそこの医者行って来なさい。じゃーね隔離隔離」
子供達と公園に行ってしまった。あそこの医者とはRとタクの掛かりつけの医院。小児科と耳鼻科があるので、鼻風邪を引いている僕もそこで見てもらえる訳だ。何度も子供達を連れて行ったことがあるが、僕自身を診てもらうのは初めてである。処女である。じゃなかった初診である。優しくしてね。
「ギャアアアアアア!」
子供の絶叫が響き渡る医院の受付で保険証を差し出すと、受付嬢が無意味に美人だった。これはよくない。そもそも病院は病気を治すところなのに、新たに恋の病にかかってしまうではないか。そしてそれは医者でも草津の湯でも治せないのである。
昔通院していた歯医者は、助手が皆美人でキャバクラばりのラインナップだったが、あれは歯科医の趣味だったんだろうなあ…。制服もマニア受けしそうなソソるものだったし。しかしここの医院は女医なので無関係である。
「耳鼻科でおねがいしましゅ。初めてでしゅ」
鼻水垂らしたこの有様ではいくらカッコつけても無駄なので、弱り切って母性本能をくすぐる可愛さアピールをした僕は体は大人でも頭が小児科。
混んでいるのでひたすら待たされる。病の身で待っているというこの時間が辛い。まさか子供用の遊び部屋でミニカーブーブーとか遊ぶわけにいかんし。
情報誌のラーメン屋特集を読んでいると僕の名を呼ぶ声が聞こえた。ちっ、せっかく練馬区特集を見ていたのに…と診察室に入ると、いつも子供達を診てもらっている女医がいた。
「風邪ですね。タバコは控えて」
診察は2分で終わり、最後にネプライザーという鼻から喉に蒸気を通すメカで蒸気吸引した。
「ギ・おなら吸い込み隊」みたいな状態(ピエール瀧のお尻から延びるホースで、石野卓球と砂原良徳がおならを吸い込む、という設定)
元々アレルギー性鼻炎で子供の頃よく耳鼻科に通っていた僕。このメカもお馴染みである。但しやるのは久しぶりで、昔はこの吸引ホースの先が二股に分かれていて、それを鼻に突っ込むタイプだった。そして僕が子供の頃にはなかったが、子供がやる時のために蒸気にレモン味やイチゴ味などがあるのである。耳鼻科の治療も時代と共に変わるものなのだな…
蒸気吸引が終わるまで暇だったので、そんなことを考えていた。
鼻の色は移りにけりな、いたづらに。
問題:僕の薬をタクは何と勘違いしていたでしょう?
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