2006年09月12日
お星様ムラムラ
休日の夕方、娘・R(3才)の手を引いて、コンビニに買い物に行った。
既に空は暗く星が瞬いており、たかがコンビニに行くだけなのに、本当に嬉しそうに僕になついてニコニコ歩くRの笑顔は、僕にとってかけがえのないシャイニングスターであることよ。
「きらっきらっきらっきらっスタースター!」
繋いだ手を回しながら歌い始めたところ
「だめ!」
とRに窘められてしまった。外で恥ずかしいことをするな、と言わんばかりに。21世紀生まれのRにオタスケマンは古かったか…。
コンビニで買いたい物を物色していると、何時の間にか繋いでいた手が離れてしまっていた。ああっ親子の絆が…と振り返るとRはレジの前でぼーっと突っ立っていたので
「Rちゃん!」
と呼び寄せたところ、レジで待っていた女子高生が急に振り向いた。が、Rが僕にトテテ…と走り寄り添ったのを見て、バツが悪そうにボッと顔を赤らめていた。
ああ、この女の子もRちゃんというんだな、と思った。「R」という名は特別である。昔近所に住んでいて、今は消息が掴めなくなった美少女Rちゃんという女の子がいて、僕は彼女が大好きだった余り、彼女の名前をそのまま付けた娘がRなのだ。
またここに近所のRちゃんがいるということは、「R」という名に思い入れのある僕にとって喜ばしいことである。もうひとりのRちゃんよ、何も恥ずかしがることはない。
シャイな君の笑顔が、今日一番のシャイニングスターだネ…
なんて気持ち悪いことを考えてるから元祖Rちゃんにも愛想を尽かされたのではないか。ニヤニヤと眺めていたら見よ、そそくさと女子高生Rちゃんは出て行ってしまったではないか。
「ぱぱー。おうちかえゆよー」
おっと、ここで我が家の一番星に手を引かれ我に返った。あやうく追いかけて行くところであった。このままでは僕自身も星になってしまっていた。星は星でも邪悪な人工の星に。
これを淫行衛星といいます。
エンピツ投票。