2006年09月01日
眠れぬ森のヴィジョン
夜、息子・タク10か月が眠れないまま布団の上をゴロゴロ転がっていた。お前はピンボールか。
僕や嫁によじ登ったり顔をベシベシ叩いたり、痛いったりゃありゃしない。
「もう寝ろ~」
みんな一緒に寝る時、僕はいつも子供達よりも先に寝てしまうので嫁に馬鹿にされる。だから眠れ。眠れ。ヤゴヤゴヤーゴの子守唄~。聞けばぁいつしか眠くなるぅ~。ヤーゴ、ヤーゴ…。
「こうやってね、お尻から背中を撫で上げるといいのよ」
うつぶせのタクを嫁がマッサージし始めた。するとタクは
「むーん」
唸り声を上げなんだかうっとりしている。なるほど効果がありそうだ。
「では僕が…」
タクのお尻から背中をぺろりんと撫でた。
「けへへへへ」
しかしタクはうっとりするどころかくすぐったいようだ。何故だ。嫁とどうやり方が違うのだ。
「頼む、うっとりしてくれ」
僕がいくらやってもケヘケヘ笑うだけでちっとも寝ない。変なツボにでも当たってしまっているのだろうか。この僕の手のスナップがおかしいのか。
違うお尻で試してみなければなるまい、とタクの隣で寝ていた嫁の尻をペロリンと撫でてみたのだが、僕自身がうっとりしてしまい、挙句には
「ぬうん」
嫁の凄まじい闘気と共に手で払われてしまった。
ひでえやご隠居、そりゃあんまりだあ。
うっとり八兵衛。
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