アンパンマン、新しい傘よ!


雨が降り続く中、子供達を家の中に閉じ込めておくのも可愛そうだと思い、四谷三丁目にあるアンパンマンショップに行った。

ここはその名の通りアンパンマンのグッズ専門店で、子供達がおもちゃで遊べるスペースもある。それに賃貸アパートやマンションを探すのにもうってつけである、ってそれはアパマンショップじゃボケ!

親の僕や嫁としてはピカチュウの方が好きなのだが、親の意に反して娘・R(2才)はアンパンマンが大好きで、ここなら屋内でも充分楽しめるのではないかと思ったのである。

話はそれるが、ネットでアンパンマンショップを調べていたところ、思わず涙が出てしまった話を見つけたのでリンクしておく。ショップのスタッフとアンパンマン作者の暖かい心遣いが伝わってくるのである→こちら

店の中に入ってみると、なるほど、アンパンマンのグッズと子供達とその親が店から溢れ出そうなぐらい賑わっていた。八重洲にあったポケモンショップだと、さすがに海外でも人気があるせいか、日本人より

「Oh!ポッキモーン!」

などという「うちのワイフが言ったのさ」みたいなアメリカンジョークが始まりそうな英語が飛び交っていたが、何故かここは河内弁のダミ声おばちゃんの声が轟いていた。それはともかくRは目を輝かせてアンパンマンのおもちゃで遊びまくり、

「あっ。ぱぱ、みてみてー。これ、おうちでみたよー」

流れているアンパンマンのビデオを、家で見たのと一緒だ、と喜んだりしてはしゃいでいた。そして息子・タク(9ヶ月)はというと…

「あ、また寝ちゃってる」

電車の中でははしゃいでいたのに、肝心な時に大仏のようなありがたい顔をして深い眠りに付いてしまった。昨日の公園で遊んだ時もそうだったが、一番おいしい時に寝てしまう。Rの生活サイクルに合わせて行動しているので、どうしてもそうなる。かわいそうな息子。

「Rちゃん、傘を買ってあげよう。どんな色が好き?」

まだR専用の傘は買ったことがなかったので、コレを今日の買い物にしようと思ったのだ。色とりどりの傘の中から好きな色を選ばせた。

「えーと、あお」

「えー。青?Rちゃんの長靴は黄色だから、傘も黄色の方がいいんじゃないかなー」

「じゃあ最初から聞くなよ!」

嫁のツッコミが入った。うるさいRには青より黄色が似合いそうなんじゃー。

買い物を終えて駅に向かうと

「うー。うー」

タクが目を覚ました。

「ごめんよータク。もうお楽しみは終わってしまったんだよ」

つくづくかわいそうな息子。アンパンマンの必殺技はアンパンチとアンキックしかない。ジャイアント馬場並みのレパートリーの乏しさである。それぐらいかわいそうである。公園やアンパンマンショップに行っても、タクの記憶には電車に乗ったことしか残らないだろう。

電車から降りて駅を出ると、雨はまだ降っていた。

「あめ、ふってるね!」

と嬉しそうなR。

「うん、降ってるね」

「Rちゃん、かさ、さすの」

ここぞとばかりに買ったばかりのアンパンマン傘を出させて、得意気に傘を差しながら歩いていくのであった。

アンパンマン娘はテンシンランマン。


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ここの日記に書いた日のR。アンパンマンの傘を買った帰り道にすぐ使いたがって超ゴキゲン。持ち方がまだぎこちない。 [詳しくはこちら]

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