2006年06月27日
ハリー・スナオー
娘・R(2才)と公園で遊んでいる時、ちょっとした催し事が行なわれていて、その中に
「似顔絵:500円」
似顔絵描きのおじさんがいた。僕は遊びながら時々通りかかって様子を伺っていたのだが、常に子連れの客が座っており、おじさんの筆が休まることはなかった。
やはり可愛い我が子の似顔絵を描いてもらいたい、と思う親は多いようである。しかし何故僕も彼らの後ろに並んで待たなかったかというと…
ちょっと…絵柄が…あまり…可愛くない。
そう思ってしまったからである。見本として立てかけてある小泉首相や女の子プロゴルファー(名前忘れた。ばくだんいわに似てる子)と思われる似顔絵は、確かにとても優れていてすぐに分かった。ただ絵柄が「針すなおの絵」っぽくて…。
このおじさんや針すなおの画力を貶める気は全くない。ただ、顔の特徴をデフォルメして似せる手法よりも、もっとマンガっぽくてもいいので可愛く描いてもらいたい…という僕の勝手な趣向であった。
イラストが上手い友達や、何度か会ったことがある絵日記サイトの方達には既に描いて貰ったことがある。その時はとても可愛くて有頂天になってしまったものである。ついでに僕の顔も、実物はダンゴムシの裏側のような顔なのに、下手すりゃジャニーさんにセクハラされてもおかしくないぐらいの美形に描いてくれていた。あんな感じがいいのになあ…と、絵描きのおじさんを横目で眺めつつ公園を後にした。
「なんで描いてもらわなかったのよ~」
家に帰ってから嫁に似顔絵のことを話すと、案の定そんなことを言っていたので、針すなおの話から説明を始めていると、
「ぱぱー、えんぴつー」
Rも触発されたのか、絵を描きたくなったようであった。紙と色鉛筆を用意してやると、ぐりぐりと絵を描き始めた。
「はい、ぱぱのかおー」
そこに描かれていたものは、ダンゴムシの裏側であった。
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