2006年06月23日
基本的お受験の尊重
娘・Rは2才と10ヶ月。幼稚園をどこにすんべか、と考えているこの頃である。
といっても嫁に任せっきりなのだけれども、嫁が目星を付けているところは結構人気の幼稚園らしく、落ちたらどうしようなどと話していた。
「あ、そうそう、リトミック(お遊戯教室)で一緒の●●くんが行っている幼稚園(未就園児のプレ教室のようなもの?)、ってお受験幼稚園なんだって!」
「へえー」
「見学会に行ったらみんなで『福沢諭吉の言葉、天は人の上に人を作らず』って暗唱してたらしいよ!」
「うわー可愛くねー」
ギャグで教えているのだろうか。学歴至上主義に乗っかって、いち早く我が子を人の上に立たせよう、と考える親に送り込また子供達にそれを教えるのか?それとも建前を教えた上で後でホンネのところも教えるのだろうか?
「フフフ、どうだ嫁、Rもそこ受けさせてみるかい?」
「やだ。お受験コースが一番いい人生だとは思わないし、必要とも思わないし、私達の頃は団塊ジュニアで受験も就職もいつも倍率が高かったけれども、普通の大学に入れたし、今は少子化だからそんなムキにならなくてもそこそこのところには行けるんじゃないの?」
「まあ明日テポドンが落ちてきて滅亡するかもしれないしね」
という訳でRをお受験させることはなくなった。「天は人の上に…」などと諳んずるRなど可愛くないし。言われても
「ふーん。パパはママの上に乗ってお前を作ったんだよーん」
と返すだけだし。
見極めは小学生ぐらいになってからでも良いと思う。
「お、これは伸びる」
と感じる能力があって、またRも「中学受験したい!」という意志があれば全力で手助けしてやるし、
「ああこの子に勉強は無理だ。サルにアルゴリズム体操を仕込むぐらい無謀だ」
というのであればそれなりのヴィジョンで育てることとする。大学が無理でも女の子だから短大もあるし。僕が受験の頃、幼なじみのタカコちゃんと一緒に日本史の勉強をした時の会話を思い出す。
「タカコちゃん、僕××大学受けようと思うんだ」
「私は六波羅探題、ダメなら短大」
「阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)…」
「なにそれ」
「般若心経」
「あ、そう」
しかしRを名門お嬢様女子校に入学させるのも悪くない…と思ってもいたり。別にRをお嬢様に育てたいという訳ではない。授業参観の日に堂々と女子校に侵入できるではないか。それだけが楽しみである。ついでに制服も可愛ければ娘を持つ父親冥利に尽きる。
「あれーRの教室はどこだろうー?ここかなー?わあ、ロッカーがいっぱいあるぞー。開けてみよう。ガチャ。クンクン…」
次の日新聞に「女子校更衣室に父兄進入、逮捕」の見出しが。
娘お受験、父お受刑。なんつって。
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