2006年05月19日
やらずがたり2
女性の生理は月1回のご訪問であるが、男の生理は寄せては返す日本海の荒波の如く、絶えず押し寄せて来る。要するに
「今夜嫁とまぐわいたい…」
このことである。しかし嫁は子供達と一緒に寝てしまい、動かざること山の如し、まぐわざること岩の如し、僕が夜な夜な誘おうとしても見猿聞か猿まぐわ猿な毎日である。
それでも僅かなチャンスを虎視眈々と狙って腰パンパン、疾風迅雷の早業にて接吻甚大、乾坤一擲の思いでちんこの一撃、等のめくるめく夜を過ごしたのは、あれはもういつの日のことだったろうか。
「きゃー、いやーん。助けて私の子供達ー!」
と、そばで寝ている娘・R(2才)と息子・タク(7ヶ月)に助けを求める嫁に
「うわはは、無駄じゃあ。奴らは決して起きはせん」
邪魔な奴らは睡眠薬で眠らせるドマラ、もとい、ドラマの悪役のようなキャラになりきって酔いしれたものだった。戦いが終わった後、
「炭酸が飲みたいわ」
と嫁が言うので
「オキシライドでいいか」
下らないギャグをかましながら近所の自販機に買いに行った。僕も少し飲ませてもらったが、女体の甘美を味わった後の炭酸飲料は、まさに清涼なる飲料であった。まぐわった後の食べ物飲み物は殊の外うまいものである。
思えばあれからしていない…。
と、ここまで書いてふと冷静になったが、こんなやりたがり日記を陰々滅滅と書くなどというのは、受験勉強をしながら悶々としていた中学生の頃と変わらないではないか。三十路も半ばだというのに大たわけである。
しかし体は正直なので書いちゃった。
それでもあの青臭かった頃の僕とは今は違うのだぞ、とせめてもの抵抗の意味で、今夜はティッシュに手を伸びるのを必死に自戒して、あの炭酸飲料の爽やかな喉越しのみを心に留めて寝ることと致しましょう。アーメン。
最後の炭酸。
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