2006年04月24日
やらせ問題
4月は規制されていた夫婦の契りであったが、やはり1ヶ月も我慢することなどとても出来そうにないので、ダメ元で嫁に頼んでみたところ、
「あーもう、うるさい、分かったよ。今夜私が起きてる時だったらいいよ」
渋々ながら承諾してくれた。不満が溜まりまくって一気に暴動を起こされるより、小出し小出しにガス抜きする方が賢明であると判断したのであろうか。ナイスジャッジである。
さて、そんな良き嫁の温情を得、期待と体の一部のどこかを膨らませながら仕事から帰ってきた夜、嫁はもう寝ていた。
さすがに叩き起こすのは趣のないことであるよ。その内僕が飯を食ったりする物音で起きることもあるし…と自室に引っ込んだ。
しばらくして息子・タクが夜泣きをし、嫁が起きて授乳を始めた。すわ、今こそチャンスと色めきたったのであるが、授乳が終わるのを待ち受けていたかのように襲うのも、なんだかあからさまな気がしたのではやる気持ちを抑え、少し間を置いてからにしようと思った。
間の取り方こそ日本の美である。月影先生も「マヤ、ここは間を取ること!」などと仰っておられる。
…などと考えていたらいつの間には嫁は授乳を終えて、とっとと寝てしまっていた。時刻は本格的に深夜の丑三つ時。今からアレするために叩き起こしてもなあ…と、結局悶々とした体を押さえたまま、僕も寝床に就いたのであった。
翌朝
「あなた、全然来ないじゃないのよ!」
なんと嫁が怒っていた。
「え…お前、寝てたじゃん…」
「私、待ってたのに!」
僕には寝ているようにしか見えなかったが、初夜を迎える新妻のように、奥ゆかしく寝床で待っていたのだろうか。
「なんか、タイミングが掴めなくて…ご無沙汰だからアレへの持って行き方が分からなくなってしまったよ」
嫁も嫁で、僕が嫁の寝顔を覗いている時にでもウフンとかアハンとか囁いてそれとなく誘ってくれればいいのに。
ツーと言えばカーと答える、おしどり夫婦には程遠い。
「じゃあ今夜やらせてくれ!」
「知らない!」
「やらせて!」
「知るか!」
これじゃ押し問答夫婦である。
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