2006年04月18日
お口の変人
息子・タク(6ヶ月)に、タオルをむしゃぶる癖が出てきた。
娘・R(2才)がグズったりした時は抱くなり嫁がおっぱいを与えたりしてなだめることが出来たのだけれども、現在はタクが泣き出しても、Rがいるぶん手が回らない時もある。例えば夜寝る時、Rは
「ままだっこしてー」
と、嫁に抱いてもらわないと眠れないのだが、その時タクがおっぱい欲しさに夜泣きしても身動きが取れなくなる。嫁が仕方なくその場しのぎの誤魔化しとして、母乳を少し染み込ませたタオルをタクに与えてみると、フニャフニャと大人しくなったのだという。
抱かれたい男ナンバーワン(自分が)であるタクには、僕もよく泣いてダッコを求められるのだけれども、その時はRをかまっていることが往々にしてある。しかもRが嫉妬して僕がタクを抱くのを妨害したり、タクにおもちゃを与えても奪ってしまったりするので、なかなかタクに愛が届かなくて不憫である。
タオルはそのための苦肉の策。
「下の子ってどうしてもこうなっちゃうのかなあ。タク、かわいそうに…」
「大きくなってもタオルが手放せない癖がついちゃうかもね」
スヌーピー(ピーナッツ)に出てくるライナス状態。そういえば僕の弟もボロボロになった「ちゃんちゃんこ」を幼稚園に入るぐらいまで肌身離さず持ち歩いていたのである。
「僕の弟もタクのような環境だったのかもしれないな」
「そうかもねー」
口元に何らかの刺激を求めて精神の安定を得る。「口唇愛」というそうだが、僕がたばこを吸うのも根は同じなのだろう。ということは僕も母の愛が足りなかったということなのだろうか。今更母のおっぱいは吸いたくないが、確かに好きな時にイエローキャブ系の巨乳を吸っていいよ、と言われたら絶対禁煙できる。
禁煙に必要なのはおっぱいなのだ。女性はもっと乳房を解放すべきである。さすれば肺がんは減り、ポイ捨てもなくなり街の美化にも繋がる。
「すみません、一服させてもらってよろしいですか?」
「ええ、Cカップでよろしければ」
なんてやりとりができる素晴らしい未来を夢見て止まない。勿論これは男性にしか効果がないことであり、喫煙女性に対して男は男根を提供すべきだろう。
「すみません、しゃぶらせてもらえますか?」
「粗品でございますがよろしければ…」
ああ、僕も嫁にそのように仕込んでおけばよかった。ちっともシャブリーヌしてくれない。今となっては何もかも手遅れだ。
話を戻すと、タクはタオルは大好きなのだが不思議とおしゃぶりは受け付けない。
しゃぶらせようとしても、しかめっ面をしてペッと吐き出してしまう。
そんなところ、ママそっくりだね!
しゃぶりたいけどしゃぶれない、しゃぶってもらいたいけどしゃぶってもらえない。
そんな僕の心はどシャブリなのさ…。
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