お遊戯王


池袋にて寿司を食った後、サンシャインシティに移動し、「たまちゃんひよちゃん」のイベントを見に行った。

たまひよ
たまちゃんひよちゃんとは、嫁が買っている育児雑誌「たまごクラブ」「ひよこクラブ」等のキャラで、娘・R(2才)にもお馴染みなのだ。イベントの内容は、

たまちゃんひよちゃん(の着ぐるみ)とお遊戯会→写真撮影会

という流れで数回繰り返されていて、僕らが到着した時は撮影会の最中であったが、

「今からでも撮影できますよ~」

とスタッフに誘導され、早速たまちゃん達と写真を撮ってもらった。

その後、お遊戯会。たまちゃん達の着ぐるみは、ムチャなデザインのせいか歩く時もスタッフ達が手を取って誘導していたほどであり、大変動き辛そうであった。お遊戯など出来るのだろうか、と思っていたらその通りで、突然

「みなさんこんにちは~。私はアスカお姉さんでーす!」

辛うじてお姉さんと呼べるギリギリな感じの妙齢女性が現れて、彼女がメインでお遊戯の進行を始めた。たまちゃん達はひょこひょこと手足を動かすので精一杯で、ものの5分もすると

「ごめんなさい。たまちゃんひよちゃんは一旦退場させていただきますねー」

とっとと去って行ってしまった。ウルトラマンみたいな奴らだ。そういえばウルトラマンの着ぐるみも、中がすぐ暑くなるので20分が限界だと聞いたことがある。

しかしRはアスカ嬢だけとなってもお遊戯にノリノリ。(息子・タク(5ヵ月)はまだ小さいので嫁の膝の上)本当に楽しそうに踊っている姿を見ると、こちらまで嬉しくなってくる。

これって何かに似てるなあ…と思ったら、クラブと同じなのである。お互いハッピーな気持ちを共有して更にマンモスうれぴーになって踊る。ナウでヤングなクラバー達もお遊戯のハナタレ幼児達も根は同じことをしているのだ、と思うとなんだかおかしくなった。

「ぱぱー、たっち!たっち!」

ノリノリの絶頂に達したRは、座っていた僕にも「立って踊れ」と強要し始め、

「いや、パパは大人だから、ね…」

「めー!たっち!するの!」

僕はRの強力なShall We Dance?攻撃に逆らえなかった。我が家の女王様と私。仕方なく立ち上がって踊り始めたところ

「後ろの人が見えないので座って下さい!」

すぐさまスタッフに注意されてしまった。すいません。僕は大馬鹿者です。

こうしてR大喜びのままお遊戯は終わり、再びたまちゃん達が現れて写真撮影会へとイベントは繰り返される。僕らはもう済ませているので、Rの手を引いて帰ろうとしたのだが

「め!ぴーしゅってしゅるの!」

(R語:訳「ぴーしゅってしゅる」=「ピースってする」=「写真を撮る」)

もう一度たまちゃん達と写りたいのだと言って動かないので、またもやパチリと写真を撮ってもらった。

「じゃ、たまちゃんひよちゃんにバイバイして帰ろうね」

「たまちゃん、ばいばーい!ひよちゃん、ばいばーい!」

Rはしっかりお別れの挨拶も出来て大変良い子だったのだが、いつまでもバイバイし続けるので

「あの…次の撮影の人がつかえてますんで…」

またもやスタッフに注意されてしまった。すいません。僕は大馬鹿者です。

「ちゃんとバイバイできたねー。偉いねー。じゃ、行こうか」

「ばいばーい!」

「Rっ。中の人も暑くて大変なんだから!」

Rの手を引っ張ってようやく会場を後にした。なかなか冷や汗モノのお遊戯会であり、やはり僕はお遊戯よりも嫁との桃色お遊戯のほうが得意だなあと思ったのであった。

そんな我らの桃色お遊戯会の日程は…

全く目途が立っていない。

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