2006年12月14日
パシれメロス
ゴハンを食べる時、息子・タク(1才)に
「はい、食べる前にいただきますしてー」
と言うと、ニコニコしながら手をパチンと合わせる。わりと良い子である。お手々の皺と皺を合わせてしあわせ。お尻とお尻を合わせてお知り合い。お菓子とお菓子を合わせて犯し合い。
最近は更にタクの良い子ぶりに磨きがかかり、食べ終わった後に自分の食器を台所まで運ぶのである。まだぎこちない歩行でエッチラオッチラ、からくり茶運び人形のように食器をひとつずつ持って行く。
「タクは偉いねー。お手伝いしてくれて」
タクを褒めつつ娘・R(3才)に
「Rちゃんも自分の食器を持って行ってくれたら偉いんだけどなー」
と言い、Rもタクみたいにお手伝いしてくれたら…と願った。この僕のひとことが効いたようである。次の日、Rに変化が起こった。
なんと、Rは自分の食器を
「たっくん、これ」
…タクに運ばせていた。
「あ、あのね。お父さんが言ったのはそういうことじゃなくて」
しかしタクはとにかくRに構われるのが好き。パシリにされていることすら嬉しいらしく、ニコニコしながら運んで行く。
「タクは何をされてもお姉ちゃんが好きなんだね」
「うん。そうそう」
同じく弟がいる嫁は頷けるところがあったのか、そういうもんだよと言った。こうしてタクは一生忠実に姉のパシリになるのだろう。その原点を見た気がした。
更に今朝のタクは、運び屋パシリ人生に生き甲斐を見出したのか、毎朝嫁が作ってくれる愛妻良妻賢妻弁当(嫁を褒め殺ししているのである。夜はハメ殺しにしようという魂胆である)をも僕に運んで来てくれた。
…ただし弁当箱の蓋だけ。
「まだママがお弁当作ってる最中なんだよー。持ってくるのちょっと早かったかなー」
これを先パシリといいます。
P.S.ハメ殺し作戦は嫁のツッパリにより失敗に終わった。
エロスは激怒した。
問題:タクがいつの間にか僕の机に持って来た変なものは何でしょう?
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