2006年11月19日
びっくりカレーに驚くなカレー
娘・R(3才)とお風呂に入っていた。
お風呂には子供用のおもちゃが色々とあるのだが、子供は遊びの天才と言われるだけあって、それらを使って無限の遊び方を考え付くものである。僕なんぞはお風呂での遊びといえば、下半身のエモーショナルでセンセーショナルな部分を水面から出して
「ネッシー!」
とやるぐらいしか思い浮かばない。口が縦に割れたネッシーだよー、とか。Rのトラウマになったらいけないので、勿論封印している。息子・タク(1才)が成長したあかつきには嫁に内緒で教えるつもりである。
今日のRはおもちゃのバケツと、動物の絵が描かれたシート(水に濡れても大丈夫なやつ)でせっせと遊んでいた。
「今日は何して遊んでるの」
「かれーをつくってまーす」
バケツを鍋に、お湯をカレーに見立ててクッキング中であるらしい。
「具はどうするの?」
「では、お肉、いれまーす」
馬の絵が描かれた動物シートをバケツにぼちゃん。
「馬肉カレーかよ!」
しかも馬一頭丸々。鍋(バケツ)から馬の頭が出てるし。ゴッドファーザーみたいな娘である。
「これもお肉でーす」
次に投げ込まれた憐れな動物は、鹿。ああ、馬鹿カレーになってしまった。しかし止めるまい。僕もこれまでダチョウカレーとかワニカレーとか、変なカレーを食べてきた経験がある。馬鹿ぐらいはまだ許容範囲である。
「Rちゃん、野菜も入れなきゃだめでしょう。ニンジンは?」
「にんじんは、いいの」
Rはニンジン嫌いなのである。入れてあげればさっきの馬の供養にもなろうに。
「でも野菜を入れなきゃ物足りないなあ」
「じゃあやさいでーす」
今度は犬の動物シートをぼちゃん。
「ちょっと!犬は野菜じゃないよ。ていうか食べられないよ~」
子供の遊びにいちいちツッコミを入れてたらキリがないが、思わず叫んでしまった。しかしRは
「わんこは、やさいなの!」
堂々と言い切ってしまったので、まあそういう考え方もあるか(ねえよ)、と取り敢えず黙って見てようと思った次第である。
「はい、できましたよー。たべてください」
馬と鹿と犬が丸々煮えたカレーとはどんなものであろうか、と想像するだに恐ろしいが、食べる真似をして
「おいしいね。馬鹿犬カレー」
素直にRを褒め称えた。これでいいのさ。Rの遊びに水を差すこともない。
これを事なカレー主義といいます。
将来Rは本物のカレーを僕に作ってくれるだろうか?「カレー」であればどんな変なものでも許すが、「彼」を作ってしまった時は父特製カレーの具にしてやる所存である。
問題:僕が食べた中で一番不気味だったカレーは何でしょう?
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