Mountaineering

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*当ページでは文中、登山での専門用語が使われていることがありますが、わからない場合は適当にご想像ください。

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国内


「冬の穂高」 涸沢岳北西尾根〜奥穂高岳〜西穂高岳 1997/12/30-1998/1/2
  山が怖い。怖気づきながらもパーティーについていくしかない。「凍傷じゃねえか」そう言われた時にはすでに侵されていた。冬の穂高稜線で自分の限界を見る。


「オールリード」 谷川岳一ノ倉沢衝立岩 中央稜 2000/7/16
  「谷川岳一ノ倉」初陣にして初オールリード登攀の希望が受け入れられてしまった。「リードするだとかいきがってんじゃねえ」なんて言ってくれた方がいっそ気が楽だった。


「穂高の岩場」 北穂高岳滝谷ドーム北壁 ・ 屏風岩東壁雲稜ルート 2000/8/5-9
  ゲレンデのような滝谷ドーム北壁で腕慣らし、かつての仲間の志に導かれて我が国有数の大岩壁「屏風」を上へ。獲得の瞬間、濃密なる時間。


「一ノ倉へ、ふたたび」 谷川岳一ノ倉沢烏帽子沢奥壁 変形チムニー下部〜ダイレクト上部 2000/10/22
  同年夏以来ふたたび一ノ倉を見上げ、取付に立つ。しかし目標ルートの岩場は濡れていた。紅葉見物か、岩壁登攀か。


「失われしもの」 前穂高岳北尾根 2000/12/30-2001/1/2
  新世紀の北尾根上で天候は荒れ出した。-18℃、強風。テント内で顔を見合わせ、退却を決めるが・・・。


「自分の山」 槍ヶ岳北鎌尾根 2001/5/1-3
  日本でひとつ、行きたい登山ルートを挙げるなら、北鎌尾根だった。冬季踏破を見据えて積雪期にトレースする。「さくっと登ってこよう」


「夏剱」 剱岳 チンネ左稜線 ・ 源次郎T峰下部中央ルンゼ〜上部名古屋大ルート 2001/8/11-15
  日本の岩登りルートの名クラシック「チンネ左稜線」の”快適な登攀”と緊張感のある源次郎側壁。アルパインムード漂う山深き剱に、夏、初めて入る。


「つるべで明星山P6南壁を」 明星山P6南壁 直上ルート ・ 左岩稜 2001/9/22-23
  石灰岩という岩質は岩登りの対象とするには脆いのだろうか。車道の対岸に立ち上がる白い岩壁は登山道を経ずに取り付け、岩登りだけに集中できる便利なところにあるのに。


「八ヶ岳の冬」 八ヶ岳旭岳東稜 2002/3/23
  冬山の草分け八ヶ岳の南部東面にあるエレガントな雪稜を行く。積雪期バリエーションの適度な要素がまとまった名ルートだ。


「北岳バットレス小史」 北岳バットレス ピラミッドフェース〜第四尾根 2002/7/31-8/1
  四度目の北岳バットレスで初めて完登を成すことができた。過去三度は全て敗退の歴史である。ところで第四尾根の取付っていったいどうやって行くの?


「岩を登るということ」 錫杖岳前衛フェース北沢側フランケ 注文の多い料理店 2002/9/21
  フリークライミングはクラシカルな岩登りにも必要な技術だ。自由に登るということはひとつのこだわりなのかもしれない。岩を登って自然と触れ合うって楽しいこと?


「人生の登攀」 谷川岳一ノ倉沢烏帽子沢奥壁 中央カンテ ・ 衝立岩ダイレクトカンテ 2002/10/5-6
  二度目の「中央カンテ」はフリーで挑む。そして懸念の衝立岩ダイレクトカンテ。一ノ倉で登りたいと思うのはここだけだが、ルートが荒廃しかけているらしい。だがいつか手をかけない限り登ることはできない。


「あの時は強かった」 南アルプス白峰三山縦走 2002/12/27-29
  冬季の南アルプス3000mの稜線を単独縦走。以前二人でトレースしたことがあり、あの時から登山経験は積んできたため、強くなっているはずだった。


「信頼の冬季登攀」 八ヶ岳横岳西壁 大同心雲稜ルート 2003/1/19
  夏の岩登りと冬の登攀は違うものだ。冬は精神力がものをいう。とにかくなんでもありで上へ登ればいい。


「春山〜軟雪、潅木、夏の香り」 北アルプス 不帰T峰尾根 2003/5/3-4
  両足裏をつけて休める場所はほとんどない。緊張感ある急峻な尾根に自分たちでラインを引く。軟雪を踏み、潅木にすがって登り抜けた主稜線には、夏らしい這松の香りが漂い、北アルプスのパノラマが広がった。


「ロシアン・ルーレット〜屏風岩東壁ルンゼ登攀」 穂高岳屏風岩 東壁ルンゼルート 2003/8/7
  日本登攀壁の草分け穂高屏風岩のクラシカルなルートを這い登る。僅か数mmの腐りかけた細スリングに全加重することは、持つか切れ飛ぶかの空中ロシアン・ルーレット。


「黄蓮谷の旅」 南アルプス甲斐駒ケ岳 黄蓮谷右俣 2003/9/18-20
  三角形の秀峰甲斐駒ケ岳の頂点から落ち、麓へ向かって深くなる谷を、夏を惜しみながら詰め上がった。濃緑の水を湛えた深く大きな釜、磨かれた花崗岩に見事に滑り落ちる滝、稜線手前にひっそりと広がる草原とお花畑。日本の溪谷遡行旅を味わう。


「苦悩のガレ沢」 南アルプス鋸岳 2004/12/30-31
  冬の稜線から再び甲斐駒ヶ岳を目指して入山。しかし南岸低気圧は関東にも降雪をもたらす。夏なお難ルートとされる岩稜を擁す鋸岳の冬季トレースだけは成し遂げたかった。だが苦しめられたのは岩稜ではなく、入下山の最悪のガレ沢だった。


「ライト&ファースト」 奥穂高岳ジャンダルム飛騨尾根 2005/5/3-4
  快晴の穂高で積雪期アルパインルートをトレース。重装備での登攀はもう時代じゃない。軽い荷でスピーディーに行動することこそ安全につながる。


「秀峰甲斐駒岩壁登攀」 南アルプス甲斐駒ヶ岳 赤石沢奥壁Aフランケ赤蜘蛛、奥壁左ルンゼ(敗)〜中央稜 2005/8/7-10
  甲斐駒の岩場をよじ登るため、意識してトレーニングを積んだ。その岩壁を登る資質が備わったと自らの中で”合格”し、満を持して入山。目標のAフランケ赤蜘蛛を登攀する。ハイライトは登れると分かっていて訪れた赤蜘蛛ではなく、左ルンゼの1ピッチだった。


「ウソくさいクライマックス」 北アルプス錫杖岳 見張り塔からずっと 2005/9/18
  3年前に拓かれた錫杖岳本峰へ抜けるフリークライミングルートを登る。核心部は残置物の何も無い、初登と同じ状態のナチュ・プロ登攀。サミットまできっちり岩場で、最後登り抜けたところで完結するクライミング・ストーリー。やってくれる。


「俺たちのアルパインは始まったばかり」 穂高岳屏風岩 2005/12/30-2006/1/1
  冬季に、本当のアルパインクライミングを一度でいいからやってみたかった。舞台に選んだのは穂高の屏風岩、北尾根。また、あの厳しい気候の中山頂に立った時の叫びたくなるような充実感を求め、トレーニングから山行は始まった。


「屏風岩右岩壁〜日本的アルパイン」 穂高岳屏風岩右岩壁大ジェードルルート 2006/8/14
  穂高の屏風といえば東壁だが、その右側に付随的に立ち上がるのが右岩壁。傾斜はないが内包する危険度は東壁より高く、「悪い」。草付きの多い、脆い壁。日本のアルパイン登山を代表するともいえる「悪い」壁に挑む。





海外
 拙著「人力漂流」にて各登山紀行(タイ以外)を発表しているので、そちらを合わせて参照いただきたい。


「ヒマラヤのピークヘ」 ネパール ロブジェ東峰6119m・アイランドピーク6189m 1998/10/23-11/15
  憧れを現実にしようと、ネパール・ヒマラヤのトレッキング・ピーク遠征をする。谷を漂うトレッキングとは違う、ヒマラヤ登山という世界を垣間見る。


「カナディアン・ロッキー〜理想の旅」 レスプレンデント峰3426m・Mt.テンプル3543m 1999/7/20-27
  「自転車で旅をしながら山に登る」これは登山を始めて以来、理想とする旅のスタイルだった。それを実現するために選んだ舞台が、カナディアン・ロッキーだった。


「アコンカグア ポーランド氷河ルート」 南米アルゼンチン アコンカグア6959m 2000/1/15-2/2
  いずれヒマラヤの高峰を目指すなら、高所登高と氷河の技術は必要だ。先ずは自分たちで高峰をやれる経験を積もうと、南米最高峰へ挑んだ。


「ラニン火山」 南米パタゴニア ラニン火山3776m 2000/4/2
  「おそらくロープ無しで登れるパタゴニアの最高峰」という情報を得て、単独で山へ向かった。パタゴニア縦断の旅最後を飾るに相応しいアクティビティだと思って。


「リカンカブール火山」(紀行) 南米アタカマ高地(ボリビア・チリ国境) 2004/7/4
  チリ・ボリビア国境に広がる乾燥した高地火山帯アルティプラーノ。自転車で「世界最悪の道」の旅に耐え、「世界最高の景色」を楽しむ。地球創世の風景。ソロの旅の到達点。トレッキング・マガジンPackers創刊号から転載。


「プラナンへ行こう」〜タイ・プラナン情報 2005/11/12-18
  タイ南部の本土とは断絶された半島のビーチリゾートに石灰岩の岩壁が無数にある。そこはシークリフのフリークライミングのメッカ。人気のアジアン・リゾート・クライミングの情報を提供。


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