隣はナニをする夫婦。

栃木の母が再び育児と家事の手伝いに来てくれており、夜は
母だけ隣の部屋に寝てもらっている。

この夜、仕事から早く帰ってこれた僕は娘・R(2才)を風呂に
入れ、足をマッサージしてやったりした後、寝ることになった。
息子・タクは既にすやすやと眠っていたが、Rは布団の上でひと
しきりはしゃいでから寝るのがいつものパターンである。

「ぱぱー!ぱぱー!」

やはり今日もRは僕にじゃれついてきて、足を差し出した。

「ん?あ、そうか。さっきお風呂でやったマッサージをもう1回
 やれってことだね」

Rは満足そうに頷いた。愛しの娘の生足を揉めるという、この
極上の幸せ。そこで僕は考えた。このマッサージを怠ることなく
続けていれば、Rは都度僕にリクエストをしてくれることになり、
さすればRが成長して女子高生ぐらいの年頃になっても

「パパじゃなきゃだめなのよね〜。足揉んでよ〜」

と短い制服のスカートからにょっきりと、眩しい生足を晒して
くれるであろう。

これだ!

今までなかった大発明に心が躍った。全自動ダッチワイフを発明した
エジソンもきっとこんな感動だったに違いない。いや、そんな発明して
ねえよ。

ところでRは、僕に足を揉まれた後、何故か嫁のお腹をマッサージ
し始めた。

「あはは、もう妊娠中じゃないからいいのよー。あなた、肩揉んで」

なんだその華麗なるドサクサ紛れの命令は。しかし僕は嫁に従い、
肩揉みに没頭した。すると

「ありがとう。じゃあちんこ揉んであげる」

なんと僕の生命の種の噴出し口に手を差し伸べてきたではないか。

これだ!

嫁にエロティカルサービスを求めるなら、この手でいけばいいのだ。
すればよいのだ…。今までなかった大発明に心が躍った。全自動
鼻くそほじり機を発明したエジソンも(以下略)

いや、そうじゃなくて。普段だったら嬉しいけれども、隣の部屋に
母がいるのである。でかい声でちんことか言うな。

…と嫁に言おうとしたけれども、その声も母に聞こえてしまうので
それも言えず、

「いや…今はいい」

嫁の手を押さえることしかできなかった。中途半端な刺激で眼が
冴えてしまった僕は、眠れずに悶々とした気持ちになり、暫く
寝返りを打ちまくった後、やはりどうしても我慢できず再び嫁の
肩を揉んだ。

「なに?またちんこ揉んで欲しいの?」

ふぐあ。嫁はお見通しであった。いや、そうじゃなくて、いや、
そうなんだけれども、だからちんことか言うな!

「いや、いいです…」

僕は小さな声でそう言うしかなかった。しかしタクの出産直前から
今までというもの、本当に子供中心のほのぼのとした生活だけで
あったため、些細ではあるが久しぶりの嫁からの刺激的行為が
新鮮に感じて嬉しかったのであった。

ただ、手伝いに来てくれている母には誠に申し訳ないけれども、
大発明を立て続けにしたこの夜だけは「いなければいいのになあ」
と思ってしまったのであった。

不必要は発明の母。

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娘はジェラシー。父はイヤラシー。

息子・タク(生後2週間)を抱いている時の娘・R(2才)の反応。

いつもならば僕のところに寄ってきて

「だっこー。あっくん(タクのこと)、だっこー」

一緒にだっこをしたがったり、タクをニコニコしながら眺めて
愛でるのだが、この日は違った。泣いているタクをあやすため
よしよし、良い子だねーと抱いていると

「め!めーよー!」

Rが怒るのである。僕がタクを愛でていることに対しての怒りで
あることには明らか。

「ごめんねー。たっくん、今えーんえーんしてるからね」

とRをなだめても、ものすごい睨みを利かせたガンを飛ばして
いるのである。そう、これは嫉妬の眼差し。2才の幼児ではなく、
嫉妬に燃えるひとりの女の眼がそこにあった!

Rの瞳の中に燃えている嫉妬の炎は、大リーグボールも投げられる
であろうってぐらいの勢いであった。

「あら、Rちゃんすごいジェラシーよ」

嫁はノホホンと言っていたが、その眼差しは他でもないお前に
似ているのだよ!あれは遠い昔…いや、過去の話だ。現在の嫁
には僕に燃やす嫉妬など燃えカスすら残っていないだろう。

そんなひさかたぶりに女の情熱に当てられた僕は、痛いながらも
忘れていた快感を思い出したのであった。

恋だの愛だの嫉妬だの胸の痛むような男と女のかけひきをしては
夜な夜な身悶えていたあの頃…。ああ、そんな溢れ出て来る過去の
記憶が懐かしくもむず痒い。しかしR、いけませぬ。僕には妻と娘と
息子と嫁とせがれがいる身。

「タク…女には気をつけろ」

泣き止んだタクにそっと呟いて寝かせこと10分後、Rはいつもの
ように

「ぱぱー!おいでー!」

先程のジェラシーはどこへやら、ケロッとして僕にまとわり付くの
であった。結局この嫉妬をみせたのはこの日のみで、次の日も同じ
ことをしてみたが、いつも通りニコニコしながらタクを撫でていた。

一体なんだったのだろうか。女心は分からぬ…。

あ、そうか。これが女心と秋の空というやつであろうか。

秋深し 娘の嫉妬もいと深し

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マジかよバナナ。

娘・R(2才)はバナナが大好きになった。毎朝

「ばななー。ばななー。食べうー」

とおねだりするので1本を半分に切って皮をむいてやると
もぐもぐと食べる。サチコという名の幼女を歌った童謡
そのままである。そのせいだろうか。

夜、Rを風呂に入れんがためパンツを脱いだ途端

「あ、ばなな!ばなな!」

僕の伝家の宝刀をバナナ呼ばわりするようになってしまった。
なんということだ。2才にしてもう性教育のファーストステージに
立たなければならぬのか。まだ心の準備ができていなかった僕。

「危ないからさわっちゃいけません!」

思わず悲鳴をあげた後

「いやその…これはバナナじゃなくてお前を作った種イモで…。
 ほら、これはバナナと違って最初から皮がむけてるだろう!」

と必死に弁明したらそれを聞いていた嫁の顔が曇った。

「タク(生まれたての息子)もちゃんとむけるかなあ…」

なんと、もうそんな心配をしているのか。

「いやー。僕譲りの遺伝で大丈夫じゃない?」

しかしそれはいらぬ世話というものだ。タクのそれがむけるか
むけないかの頃には嫁は預かり知らずになっているはずである。
まさか毎日チェックするわけなかろう。

その後僕の母がタクのおむつを交換している時に

「あらー。タクのはお前の小さい時そっくり」

と言うのを聞いて軽く不能になった。

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禁じられた行為。

息子・タクの出産直前から今日までアバウト1ヵ月、みだらな行為
目当てで嫁の体に触れていない。

産まれる前は怖くて求愛出来なかったし、出産後1ヶ月もまぐわいは
禁じられている。ずっと僕は耐えて来た。決して池袋東口のイメクラ
「陰毛の恋池袋本店」などにも行っていない。今まで清廉潔白である。
その結果として溢れ出さんばかりの淡白液は、自分で精製淡白していた
こともあったのだけれども。

産後の女性の体型がなかなか戻らないということはよくある。嫁も
腹の肉が付いたままであるとか、そんなことはないだろうか…。
そんなことを考えていたところ、嫁が台所で水回りの掃除をして
いたので、久しぶりに僕もいっちょ嫁の体の腹回りのチェックを
してみしょうと思った。台所でのラーゲといえば立ちバックであり

「バックします。ご注意下さい。立ちバックします。ご注意下さい」

嫁のおヒップに腰を擦り付けて嫁腹に手を回してみたところ

「…なんだこの太さと堅さは」

妊娠前は華奢なウェストだったのに、みっちり具が詰まった春巻きの
ようになっているではないか!

「あああ、こんなに太ってしまって…」

驚愕して嫁腹を撫で回していたところ

「何言ってんのよ!いろいろ着てるのよ!」

嫁に怒られたので我に返った。あ、そうか。腹巻やらガードルやら
いろいろ巻いているのね。

これで僕も安心し、解禁まで快く待てようというものである。
出産直後の禁欲生活に耐え切れず、浮気に走る夫は往々にして
いるようである。しかし僕はそういったこともせず、風俗にも
行かず、夜中ちょっぴり部屋に籠るだけで耐えている。

嫁はそれ以上に育児が大変だろうけれども、ここはまぐわえない
時期を自制出来ている僕を自画自賛したい。

自分で自分をハメてあげたい(ミミズかよ)

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バイバイ、ありがとうさーようならー。

息子・タク(生後2週間)はまだ1日の半分は寝ているので、
休日は必然的に娘・R(2才)の相手に追われる事が多くなる。

この日も雨上がりの公園にRを連れて行った。公園の端に
Rを立たせ、もう一方の端に僕が立つ。

「よーい、どん」

と声を上げるとRは全力疾走で僕の胸に飛び込んでくる。
笑顔で「キャー!パパー!」と、一生懸命走ってくる可愛さは
そのまま誘拐してしまいたいぐらいである(実子を誘拐して
何の意味があるのか不明)

まだ歩けなかった1年ほど前「赤ちゃんハイハイコンテスト」
に出た時、一歩も動けず泣き喚いてしまった屈辱を思い出すと
感慨も尚更である。タクも一緒に公園で暴れ回れるようになる
のは、やはりあと2年後ぐらいになるであろう。

「ぱっぱー、うなば(砂場)!」

Rにせかされて砂場に向かうと、雨上がり直後だったので砂が
湿っており、

「砂場が、濡れ場。ぬふふふ」

娘にはとても聞かせられない独り言を呟いた。

「ぱっぱー、しーそーのる!」

再びRにせかされて今度はふたりでシーソーに乗った。ぎっこん
ばったんとRが怖がらない程度にシーソーを揺らしてやる。

「昼間は娘とぎっこんばったん。
 夜は女房とずっこんばっこん」

とても娘には聞かせられない独り言をまた呟く。というのも僕は
結構飽きてきてたりして。時計を見るとそろそろRの昼寝の時間
である。ちょうどよい。

「R、そろそろ帰ろうか」

僕が帰宅を告げるとRはイヤイヤ愚図ることもなく

「しーそー、ばいばーい!うなば、ばいばーい!しゅー(滑り台)、
 ばいばーい!」

公園のひとつひとつの遊具に別れの挨拶をした。あああ、こういう
ところもたまらなく可愛い。

「よくできました。Rは礼儀正しいよい子だね」

「パパ、ばいばーい!」

父、置き去り。

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