アンパンマン…わたしのライバル…!!

2才になる愛娘・Rは我が人生において最大の恋人である。

しかしそんな恋心を邪魔する強力なライバルがいる。小麦と
酵母の憎い奴。その名もそれいけアンパンマン。新聞のチラシ
にでも奴の顔が載ってようものなら

「あーんまん!あーんまん!」

舌足らずな口で精一杯力の限り叫ぶ。先日などはスーパーで
買い物をしていたら、やはりRが「あーんまん」を連呼して
いたのでふと見ると、なんといつの間にか奴の顔が描かれた飴を
持ち、ガリガリ齧っているではないか。止む無く買い取らざるを
得なかったが、あわや2才児にして前科者となるところであった。

何故アニメ如きが娘をそんなに狂わせるのか。既にRは二次元オタ
になっているとか…。この腐女子め腐女子め!父はその様に育てた
覚えは…なきにしもあらず。ゲーマーでネット廃人の父の血を引く
が故なのだろうか。血は水より濃し。将来ひとりゲーセンにおいて
ポップンミュージックをやっている、外見が谷亮子のような暗い同人
女になってしまうことだけは何としても避けたい。

このアンパンマン幼児まっしぐら現象は、Rに限ったことではない。
奴のキャラクターグッズが巷に溢れていることが何よりの証明である。
子供用食器を買おうと思ったらアンパンマンの顔があり、菓子を求め
てもアンパンマン。三輪車探してもアンパンマン。とぼけた顔して
バンバンバン。幼児とその親の行く先を全て先回りして奴は微笑む。

何が「愛と勇気だけが友達さ」だ。お金とも仲が良いではないか。何故
そこまで幼児に人気があるのか、子供を持ってみて最大の謎がこれで
あったが、その謎はあっさり解けた。嫁の担当の助産師が答えてくれた。

「アンパンマンっておっぱいに似てるから人気があるのよ」

さすがあまたのお股を眺めてきた助産師。おっぱいが子供のみならず、
全人類に愛され慈しまれ吸われ舐められているのは疑う余地もない。

なれば答えは簡単。娘を二次元オタになるのを阻止するためには、
アンパンマンより魅力的な非二次元キャラを作り出すことだ。この
ファティマ第三の預言並みのトップシークレットを手に入れた僕には
容易い事である。即ちアンパンマンより乳房に似せたものにすればよい。
となればアレしかあるまい。

「ほれ、これを見よ」

photo

僕が満を持して作り上げたキャラであったが…。Rはとっとと逃げ出して
しまった。

おいこら。ちょっと待て。おい、キタロー!

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