イチモツれば山となる

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巨大なイチモツが街を練り歩く「かなまら祭り」から帰った夜、
それにあやかってか僕のかなまら様も暴れていたので

「嫁、ちょっと舐めるなりして鎮めてくれぬか」

と頼んだところ、ものすごい勢いで顔をそむけ、

「昼間、あんなもんをずっと見てたからお腹一杯なのよ!
 ゲップが出そうなのよ!これ以上あの形は見たくない!」

全力で拒否されてしまった。。あれを見て今夜盛り上がる
カップルもいるのではないかと思っていたのだが

「男は知らないけど女に限ってはないと思うわ…」

とのことだったが果たしてそうだろうか。しかし嫁にとっては
相当インパクトのある祭りだったようである。

そんなことがあってから3日後、何とはなしに

「嫁、腹の具合はどうだ?」

と聞いてみたところ、嫁の表情が急に強張った。嫁は
現在妊娠4ヶ月目である。

「実は…かなまら祭りの夜、多分あなたと話している時に
 お腹から出血してて…下着に血の跡があって…」

「ええー!何故すぐ言ってくれないんだよ!」

嫁は1ヶ月前にも出血があり、真っ青になって医者に電話したり
僕も会社を休んだりしたものだった。しかし今更言われても…。

「恐ろしくて恐ろしくて、今まで誰にも言えなかったのよォォ!」
 ああ、やっと言えた。」

ガタガタと震えながらの悲痛の叫び。確かに気持ちは分かるが…。

「医者は?」

「いえ。また『安静してなさい』って言われるだけでしょう?」

「でも前は小さ過ぎてダメだったけど、今は薬を使用して
 大丈夫な時期になってるかもしれないじゃないか」

「うーん」

嫁は迷ってしまっているようだ。僕も迷っている。
この間見せてもらったお腹のCTスキャンの写真には、
お子は元気そうに映っていたし、実際ピョンピョン
跳ねていたというし…。

「しかしどうしてまた出血しちゃったんだろう。
 激しい運動とか何もしてないよね。かなまら祭りに
 行っただけだよね」

「あんなイチモツを見てしまったからそれがショックで…」

10年以上僕とまぐわいつつ、娘・R(1才)も産んでおきながら
ウブな生娘のようなことを言われても…。

「それから後の出血は?」

「ない。大丈夫」

うーん。僕は無理矢理にでも連れて行くべきなのであろうか…。
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