変一夜物語。/昇龍軒と波動軒。

ストリートファイターなラーメン屋を見つけた。

■昇龍軒
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■波動軒
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並んで見ると、とってもヨガファイアーな感じ。

そんなわけで久しぶりに娘・R(1才)が寝る前に
会社から帰って来れた。ちょうど嫁と風呂から
上がってパジャマを着せていたところだった。

Rはオヤスミ前だというのに、僕が珍しく早く
帰ってきたせいか寝るどころかはしゃいでしまって

「てぃ?」

絵本まで持って来て「読め」と要求する始末。

「もう。Rちゃん!ねんねの時間なのよ〜!」

嫁はRを叱ってしまうけれども、僕は

「おれはあやまり方を知らん…」

という速水真澄(ガラスの仮面)の如く娘を叱る術を
知らぬ男。Rのための夜伽話。Rが飽きるまでこの父が
千一夜物語を読んで聞かせてみしょう。

ゆえ、じっくり本を読んで聞かせるのであった。

「えー。ミッフィーは犬のスナッフィーに誕生日の
 プレゼントをあげようと思いました…」

「それ、朝も読んだのよお。寝ましょうよお」

嫁は苦笑いするが僕は続ける。
 
「ミッフィーはスナッフィーを呼びました。
 『スナッフィー!』『わんわん!』」
 
「わんわん!」

Rは犬の叫び声を上げると絵本を僕から奪い去り、
嫁の方に持って行った。続きはママが読んでぇ、という
ことなのだろう。

「わかったわかった。読んであげるから」

さしもの嫁も遂に折れたか、と微笑ましく思ったら

「えー…『わんわん』はい。おしまい」

ぱたん。速攻で絵本を閉じてしまった。

「君、けっこうひどいね」

「そう?フフフ…」

このような冷たい仕打ちをして、Rが将来グレて
しまわないかと心配である。

夜伽話の後に刃物を研ぎ、寝首を掻きに来ても
僕は知りま千一夜物語。
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