○ックスコーヒー。

セック○コーヒーではない。
マックスコーヒーである。

我が故郷栃木を含む、関東のへぼい県でしか売られていない
缶コーヒー。画像とかは→(こちら参照)

ローカルプレミアムなモノであるゆえ、ここ花の都東京、
または優しい女が眠る街・スーパーシティTOKIOといえども
手に入らない。

杜の都仙台だろうが華の都巴里だろうが
霧の都倫敦だろうが演歌の都はるみだろうが同様である。

スターバックスコーヒーは栃木にもあるが
マックスコーヒーは東京にはない。
従って栃木の勝ちである。やーい。

そのコーヒー、先週栃木の母からお土産に数本もらったので、
大事に冷やしていた。今日1本飲もうかな、と冷蔵庫を開けて
みると本数が減っているではないか。

「嫁〜。お前飲んだか?」

「へへへ。1本飲みました。ごめんね」

「いや、別にいいけど」

東京育ちの嫁は僕と付き合うまでこのコーヒーを
知らなかったが、今はわりと気に入っているようだ。
僕はもう1本取り出して嫁と交渉することにした。

「コレも飲んでいいから、その代わりに契らせて」

「やだ」

が、愛の駆け引き、愛のコーヒールンバ作戦はあっさり失敗。
考えてみればいくら何でも安過ぎた。カツ丼一杯でOKという
上野の浮浪者老娼婦よりも安い。是非もなし。

停滞した夫婦生活を考えつつ女体を食えずに飯を食う。
おもむろにマックスコーヒーの缶をぱきっと開けると…

どどどどどどど…。

娘・R(1才)のようなハイハイで嫁が猛烈に迫り

「ちょっとちょうだい」

と犬のようにおねだりするではないか。

「契らせてくれたら一口やる」

僕は先程の交渉より更にダンピングして嫁に迫った。
まさに外道!だがそんな不埒な言い分は通る筈はなく、

「フケツな人には抱かれたくありません」

と、僕が数日風呂に入っていないことへの非難を含めて
反発されてしまった。痛いところを突かれたので

「オケツ」

おヒップを向けてあしらった僕であったが

「レイケツな人には抱かれたくありません」

駄目押しの断りを食らったどころか、ダジャレでも返り討ちに会い
散々であった。悲しいやら悔しいやら。おのれ嫁。

やる気のない嫁を奮い立たせるのには何が必要であるか。

こんな時飲ませたくなるコーヒーは、
ヤリマンジャロ、もとい
キリマンジャロかな。
.

Trackbacks

< ひと晩寝かせたカレーとわたくし。|TOP|オトナの絵本。 >