ひと晩寝かせたカレーとわたくし。

我が家は毎月9日がカレーの日である。
今月も例外なくカレーであった。

由来は娘・R(1才)が産まれる直前、嫁が破水し
いよいよ病院に行こう、という時に僕がカレーを
食べて腹ごしらえをしたことによる。

「今日のカレー汁は辛いよ!」

まず嫁が、僕が食べる前に宣言した。なぜ辛くしたのだろうか。
妊婦でつわりがひどい上に、花粉症のダブルパンチで味覚が
狂ってしまったのだろうか。それとも日頃の行いが悪すぎる
僕への痛烈な批判なのだろうか。

覚悟を決めて食べてみたら確かにピリピリと辛い。
嫁の機嫌が悪くてピリピリしているものと同種の痛みを感じる
辛さであった。

「私も食べたんだけど吐いちゃってね…」

そら見たことか。自爆してどうする。安定期前の妊婦にとって
この辛すぎるカレーは刺激が強過ぎるのではないだろうか。

そんなやりとりがあったのが昨日。そして今日、カレー汁は
まだ残っていた。言わずもがな、カレーは2日目以降が旨い。
辛いカレー汁といえども昨日よりは旨く食べられるだろう…

と思ったのだが、嫁が作った今日のメインおかずを食べたら
腹一杯になってしまった。しかし嫁は食べたらしく、

「今日も吐いちゃった…」

だから学習しろよ!食い意地の張った嫁である。
しかし、吐いてしまうとは心配ではある。そこで

「カレー汁がだめならば、僕の男汁はどうだい?」

カレー汁は2日目が美味、という理ならば、
僕の男汁も2日目のほうがコクがある、と考えるのが
当然であろう。

昨日の日記を読んだ方なら分かるが、昨晩僕は汁を放出
しないままRにコトを中断されているのである。だから
一晩寝かせた僕の汁を嫁に捧げよう!いざ!

「…いらない!」

しかし嫁はインド人もびっくりの白け切った顔で
こちらを睨むのみであった。さすがにつわりで弱った
嫁を2晩連続で押し倒すという、阿修羅の性豪のような
ウタマロ伝説の道を行く勇気はなかった。

ま、お腹の子のことも考えて、おとなしく寝るか…。

ことなカレー主義。
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