我と来て 遊べや胸の ない娘。

休日。本能の赴くままに寝てばっかりとか、
ネットばっかりとかしていると、我が家の嫁は
猪狩増代になってしまうので、嫁が提案するところの
本日の休日の過ごし方に従った。

嫁と娘・R(11ヶ月)を連れて子供用プールに
行ったのである。

近所の公園にあって、小さくて底がとても浅いプール。
Rがハイハイしても全然平気なので、このとおり
Rの水着写真を初ゲット。

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Rは水を恐れずひとりでバチャバチャ進んでいくので
結構楽だ。滑って転ばないように手を添えているだけでよい。

「こんにちは!赤ちゃん可愛いね!何才?」

そばで泳いでいた、水着に「かな」と名札が付いている
小さな女の子に話しかけられた。

「あさってで1才になるんだよ。君はいくつ?」

「4才よ!ねえねえあたし潜れるの!見て〜」

ぬう。4才児が僕を逆ナンしてきた。

うん上手だね、とか適当に相槌を打っていたら
「かな」ちゃんの友達らしい女の子もやってきて

「ねえねえ見て!この水着可愛いでしょ〜?」

僕に向かってとっておきのポーズを作って見せた。

ぬう。4才児が僕を悩殺しにかかってきた。

幼児恐るべし。しかしお嬢ちゃん、こんなご時世だから
知らないおじさんにそういうコトをすると攫われちゃうゾ☆

妙にモテたりRにうっかり水を飲ませてしまったり
しているうちに時刻は正午に。

「午前の部はもう終わりだよ」

嫁がそう告げた。その通りみんなゾロゾロと
プールから引き上げていく。ふーん。
おそらくそのことを知らないひと組の親子だけが

「何でみんないなくなっちゃうんだろうねえ…」

と、悠然とプールサイドに座っていたが、他の人に
知らされて慌てて帰って行った。

「でもさあ、そんな事どこにも書いてないし、
 監視員の兄ちゃんもオザナリで何も言わないし、
 初めて来た人には分からないよな」

きっと監視員は近所にあるボンクラ大学の
学生に違いないと踏んで不満をたれると

「ちゃんとあそこの看板に書いてあるわよ」

嫁はプール入り口の看板を指差した。

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「…しゃぶしゃぶ池っていうのか、正式名称」

「…じゃぶじゃぶ、じゃないのね」

嫁の言う通り、普通に考えれば「じゃぶじゃぶ」だと
思うけれども、敢えてそうしなかったところに命名者の
こだわりを感じた(ほんとかよ)

「じゃあ、僕らは牛肉だったというわけか」

「豚肉かもしれないわよ」

別に豚しゃぶでもどっちでもいいんだけどさあ。

Rはパンツをはいてなかったので
ノーパンしゃぶしゃぶである。
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