ロリータ・ハラスメント。

会社の人で、エッチなおじさんがいる。
あらかじめ言っておくが僕ではない。
そのエッチなおじさんが僕に聞いてくるのである。

「エッチなビデオない?」

一応目上の人なので無下に断ることもできず、

「どんなんがいいんですか」

一応話は聞いてみる姿勢を取ると

「中学生の裏ビデオ」

なんとまあ、本格こだわり志向のリクエストであることよ。
このロリコン親父め。

「いや…持ってません」

よしんば持っていても、そんなイリーガルなモノ持っているとは
言えなかろう。しかし何で僕に聞いてくるのだろうか。ぷんすか。
「類は友を」とか「同じ穴の狢」とかそういった類の言葉が
頭の中をよぎったが、決して認めたくない僕である。

僕はエッチでもないし、おじさんでもないぞ。
いや、エッチかもしれないけど、おじさんじゃないぞ。
いや、エッチかつ今年33だから、おじさんか…。

となると。…。

落ち込んでいてもエッチなおじさんはやって来る。
僕のケータイをチェックするのである。
僕がいつも娘・R(10ヶ月)の写真を壁紙にし、ちょこちょこ
写真を変えているのを知っているのだ。

「また写真変えた?見せてよ~」

一応目上の人なので無碍に断ることも出来ず
おずおずとケータイを差し出すと

「ひゃ~可愛い~。プクプクだねえ」

まるで自分の子供を見ているかのようなデレデレ顔になって
愛でてくれる。しかし、ああいったエッチなビデオを
所望してくるおじさんなので素直に喜ぶことが出来ない。

本当に赤ちゃんが好きで純粋に「可愛い」と言ってるのか、
実はその言葉の裏にはドス黒いリビドオが入り混じっているのか。

「ヌード写真はないの?」

ねえよ!あ、いや、ありません。

危ない。まじで切れそうになってしまった。
うちの娘を穢れた視線に晒してなるものかー!

僕もロリコンなので気持ちは分かるが(分かるのか)
こんなストレートに人にモノを頼むことはできない。

やはりエッチなおじさんであるからして、欲望に忠実。
厚顔無恥もいいところである。精力もパッツンパッツンで
脂が乗りきっているのだろう。

睾丸むちむち。
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