コスプレ娘のクリスマス。

以前隣に住んでいたイギリス人・ジェームス君一家に招かれて、
クリスマスホームパーティーなどというハイカラなイベントを
行なった。

僕と嫁はこの日のために仕込んでおいたことがある。それは…。

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娘・R(1才)のサンタコスプレ。去年のクリスマスにも嫁に
無理矢理トナカイのコスプレをさせられ、不憫な娘ではある。
しかし僕はRにこの服を着せて白いタイツを履かせてみると、
過去の麗しい思い出が蘇って来たのであった。

それはRの名前のルーツであり、僕が恋焦がれて止まない
元近所にいて現在音信普通の、美少女Rちゃんである。

駅前のゲーセンでバイトしていたRちゃんは、毎年この時期になると

「かじり〜ん、どお?うふ?」

店に命じられたわけでもなく自主的にサンタコスプレを
やっていたものだった。真っ赤なサンタのスカートから覗く
白いタイツに包まれたおみ足は、最上級に可憐であり、
目が惹きつけられて離れなかったものだ。はあはあはあ。

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当時の写真があったので涙を浮かべて思い出に浸ることしばし。
約束の時間に遅れそうになり、急ぎ足でジェームス君の家に着いた。

集まったのは僕らともうひと組の家族で計3家族。
子供達はそれぞれ思うがまま遊び、ジェームス君はこの日のために
鶏を1羽まるまるオーブンで焼いてくれた。美味だった。

「ヘイ、ウィッシュボーン」

ガツガツ食っているところへ、ジェームス君が鶏の骨を持ってきた。
それは二又に分かれており、ちょうど「人」の形をしている骨で、
ふたりが両端を引っ張って折り、より長く残った人の願いが叶うという…。

僕はもうひと家族の旦那と引っ張り合った。

うりゃあ。べき。

…僕の方が短かった。願い事を叶えるチャンスを失ってしまった。
残念である。どんな願い事かというと、それは言わずもがな。

Rが美少女Rちゃんのように成長し、あと15年後ぐらいにも
今日と同じようなサンタコスプレをしてくれて

「お父さん、私がプレゼントよ、うふ」

というこれ以上ない親孝行をしてくれますように、という願いだ。

まじないごとに頼らず、毎年コスプレしてくれるように
教育することに決めた。

靴下を下げて待っていることにしよう。
鼻の下も伸びまくりそうだ。
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